西濃地域

コーヒー業界では数少ない、女性の焙煎士・杉江美奈子さんが営む『TASTORY COFFEE AND ROASTER』。平成27年にオープンしたスペシャルティコーヒー豆専門店だ。

『スープ屋さん』は、知る人ぞ知る伝説のスープカレーの店。北海道出身の永田弘行さんと妻の麻紗子さんは、3人の娘と家族で音楽活動をしながら、毎週木曜だけ店を開く。

串カツ屋や漬物屋が並ぶ千代保稲荷神社の参道の一角に、長年ホテルの厨房で腕を振るった森淳司シェフが営む『ラ・リーモ』はある。自慢は、円熟した甘みと深みが広がる欧風カレー。

近隣の山で獲った鹿や猪などのジビエに、地元の野菜や米や川魚、近くの養豚場で育った豚。まさに地産地消の料理を楽しめるシャルキュトリー・レストラン。

池田山の麓、のどかな田園風景の中にぽつんと佇む木造の家。扉を開くと優しい木の香りに包まれる。木工作家の黒川大輔さんと妻の永世子さんが営む週末限定のカフェ『結』。

岐阜から車を40分ほど走らせ、根尾川にかかる赤い橋を渡るとすぐに、『喫茶 カザミドリ』が現れる。大正6年に開業し、やがて役目を終えて使われなくなった郵便局を改装した小さなカフェだ。

故郷の安八郡神戸町に古い民家を借り、妻と幼い娘とともに暮らす福田陽平さん。ショールームを兼ねた部屋にはテーブルや椅子が、その空間に馴染むように置かれている。

朝5時、『なすびや』の畑。艶やかな濃紫のナスが収穫を待っている。畑に立つのは海津市ではナス専業農家の先駆けの一人として就農した父の後を継ぐ、伊藤宗人さんと妻の里美さん。実に熱が入る前の朝一番に収穫するのが夫婦の日課だ。

高校卒業後、循環農法を提唱する大分県の赤峰農場へ。仲間と寮で暮らし、毎日、畑に立って百姓の基本を実践で学んだ岡田拓也さん。