地元で愛される岐阜名物「鮎菓子」を食べ比べ!

※掲載情報は2021年6月16日現在のものです

夏になるとお目にかかる機会も増えてくる岐阜名物「鮎菓子」。多くの和菓子店が手がけていますが、「見た目や味にどれだけ違いがあるんだろう?」という素朴な疑問から、食べ比べ企画をスタート。

岐阜市近郊の和菓子店を回り、その中からaun編集室がセレクトしたオーソドックスなタイプの鮎菓子8種類を食べ比べてみました。友人や大切な方への贈り物、または自分へのご褒美として購入する際に参考にしてくださいね。

そもそも鮎菓子って?

「鮎菓子」は、求肥(ぎゅうひ)を焼皮で巻いた「調布」という和菓子がルーツ。餅粉や水飴で作った求肥をカステラ生地で包み、焼き印で鮎の目と口などを付けて作ります。実は、「若鮎」「稚鮎」など呼び方が地域や店によって異なり、長良川のある岐阜県や鴨川のある京都府の銘菓として知られています。

比較その① 見た目の違い

鮎菓子と一口に言っても、それぞれの見た目に個性があります。親指サイズのものや尾びれの付け根がキュッと細くなったもの、寸胴形のもの。かわいらしい顔の鮎もいれば、キリっとした表情の鮎もいます。カステラ生地の焼き加減もそれぞれ異なり、見た目を比べるだけでも面白いです。

まこ:『玉井屋本舗』は凛とした表情でフォルムもスッキリ。
ヨネ:『虎屋本店』と『金蝶堂』は、背が反っていて躍動感を感じるね。
アキ:『緑水庵』と『松川屋』は小さくてかわいいね。表情もなんだか愛らしい。

比較その②  断面の違い

鮎菓子をカットして断面を比較。カステラ生地の厚さに対する求肥の割合がそれぞれ異なり、各店が味だけでなく食感のバランスを追求していることがうかがえます。求肥も大きく分けると白っぽいものと透明感のあるものがあることが分かりました。

まこ:『金蝶堂』の求肥は白くて、餅っぽい感じ。よく伸びそう。
ヨネ:求肥の色が他とちょっと違うのは『緑水庵』。味も違うのかな。
ユウ:小ぶりだけど『松川屋』は求肥がぎっしり詰まってる感じ。皮は少し固そう。
ヨネ:『虎屋本店』は、皮が少し薄めで平ぺったい形。薄皮好きな人はこれがいいかも。
アキ:食べ応えがありそうなのは『菓匠 豊寿庵』と『長良とらや』。全体に大きいですね。

 

比較その③ 味の違い

食べ比べをしてみると、ほとんど同じ材料で作っていても風味や食感にしっかりと違いがありました。求肥一つとっても、餅のようなら弾力のあるタイプのものもあればふんわり柔らかいタイプのものも、もちろん甘さも違います。どの鮎菓子も個性があって美味しかったですが、食自分の好みの“推し鮎”を探してみるのも良さそうです。

ヨネ:『玉井屋本舗』は、鮎菓子発祥のお店だけあって、味のバランスが絶妙!
まこ:鮎の表情がキリっとしていますね。甘さ控えめで上品な味わい。

 

まこ:私、『香梅』の和菓子がとても好きだったの。その味を継いでいる『菓匠 豊寿庵』もやっぱり美味しいね。
アキ:これは食べ応えありますね!食べ過ぎに注意しないと(笑)

 

ユウ:『和菓子処 関市虎屋』は、カステラ生地と求肥に一体感があって食べ応えがあるね。甘さもちょうどいい!
ヨネ:お店に買いに行った時に、大量買いしているおきゃくさんがいたんですが、その気持ちも分かりますね。

編集スタッフの主観で味の違いをチャートにしてみました。好きな鮎菓子を探す目安にしていただけたら嬉しいです。

今回紹介した鮎菓子が買える場所はこちら

 

今回ご紹介した以外にも美味しい鮎菓子がたくさんあります。岐阜市近郊の和菓子屋だけでなく、鵜飼観覧船待合所やJR岐阜駅内のキヨスクなどでも鮎菓子は販売されています。皆さんもぜひお気に入りの鮎菓子を見つけてみてください!

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