西濃地域

揖斐川から程近い静かな住宅街に佇む『田辺温熱保養所』は、訪れる客を今日も優しく迎える。客の目的は、古代から江戸時代まで日本人が親しんできた蒸し風呂だ。

大垣市の閑静な住宅街にふと現れる大きな蔵。『喫茶とちょうど品 エントワ』は店主の和田将伍さんの “ちょうどいい”を集めた特別な空間だ。

まるで宝石のように透き通った団子が、串に刺さって連なる小さな琥珀菓子「Kasane」。大垣市にある和菓子店『柏屋つちや』の槌谷祐哉さんが手掛けるこの御菓子は、その見た目から「美しすぎて食べるのがもったいない」と評判だ。

ぷちぷちとした卵の食感が楽しい「子持ち鮎しぐれ」、オイルにも魚の旨みが溶け出した「鮎アヒージョ」、落ち鮎の白子を熟成させた「白金うるか」。水の都と呼ばれる大垣市の井戸水を汲み上げ、野外の生け簀で長良川産の鮎を育てる『十六兆』の鮎商品だ。

美しい緑の芝生の中に映える一軒の白い平屋。北欧雑貨カフェ『Lycka』には店主自らがスウェーデンやフィンランドに出向いて仕入れたり、現地の知り合いから送ってもらったりして集めた雑貨がセンス良く並ぶ。

京都や岐阜の飲食店で修業を積んだ後、本場の味を知るためイタリアを旅した山中剛さんが「自分らしいイタリアンを」と、平成19年に地元の大垣市でオープンした『MaCaroni』。

「柿酢は出発点」と話すのは、『株式会社リバークレス』代表の伊藤由紀さん。柿酢作りの始まりは、東京でコンサルティング会社を経営する傍ら、地方創生事業に興味を持ったこと。

カンボジアの市場でラペアという植物で編まれたかごに出合い、現地でかごを編む女性たちの自立を後押しするため、かごを受注生産して販売するオリジナルブランド『moily』を立ち上げた池宮 聖実さん。

広い通りから一本入った場所にそっと隠れるようにして建つ三角屋根の喫茶店。