moily 代表 池宮 聖実さん

池宮さん

〈PROFILE〉
岐阜市出身。平成21年、大学3年で参加したカンボジアへのボランティアツアーが人生の大きな転機に。大学卒業後、10カ月間で16カ国をめぐる世界一周旅行を敢行。平成26年に再訪したカンボジアの市場でラペアという植物で編まれたかごに出合い、現地でかごを編む女性たちの自立を後押しするため、かごを受注生産して日本国内の取扱店やオンラインショップなどで販売するオリジナルブランド『moily』を立ち上げる。

出会った人たちの力になれることをしたい。
看板
小学生の頃から教師を志していた池宮聖実さん。大学3年の時、教員採用試験の面接での話題づくりにと、カンボジアの孤児院を訪れる1週間のボランティアツアーに軽い気持ちで参加した。
未だ地雷が残る貧しい国という暗いイメージを抱いていた彼女は、現地で人々が生き生きと心豊かに暮らすのを見て、自分が知っているつもりでいたことと、現実は全く違うのだと痛感。
「私はまだ何も”リアル“な世界を見ていない。このまま教師にはなれない」と、帰国後すぐにアルバイトを掛け持ちして費用を貯め、卒業と同時にたった一人で10カ月間の世界旅行に発った。
ネパールの小学校で英語を教え、ケニアのスラム街の孤児院でスタッフを手伝い、ヨルダンでは遊牧民のベドウィンと洞窟で過ごした。イスラム教徒やマサイ族の友人もでき、彼女のリアルな世界はどんどん広がった。同時に彼ら、彼女らが直面する深刻な課題も知る。貧困から派生する暴力や児童労働、就職難。出会った人たちの力になれることをしたい。でも、「じゃあ、キヨミに何ができるの」と聞かれて、答えられなかった。
外観
自分に何ができるのか。帰国後も自問を続けた末、一方的な支援をするのではなく、課題を自分たちで解決する手段、つまり現地に継続的な仕事を作れたら、と思い至る。
平成26年、すべてのきっかけとなったカンボジアを再訪。市場で生活道具として編まれた美しいかごと出合い、「これだ!」と直感した。すぐにかご編みで生計を立てている村を訪ね、数カ月間何度も通って信頼関係を築いた。
カンボジアの女性たち
そして、かごを編む職人の女性たちの自立の手助けになるように、彼女たちに日本の生活にも馴染むバスケットやトレーなどをオーダーして買い取り、それを販売するブランド『moily』を立ち上げた。
モイリーのかご
「村の女性たちがmoilyのかごを編むようになってから、村全体も変わってきたんです。自分たちでお金を貯めて電気を引いたよ、道を作ったよ、って知らせが届いたり。そんな変化のきっかけを作れたことが、すごく嬉しいんです」。

基本情報

住所 不破郡垂井町敷原173
営業時間 土・日曜の13:00~17:00
駐車場 あり
URL https://www.moily-bk.com/
SNS
その他備考 ※WEBサイトから通販も可能
通販サイト
掲載した情報は2019年12月11日時点のものです。
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