グルメ その他

人には、忘れられない味、というものがある。高山市の市街地にあり、地元客はもちろん、外国人観光客も多く訪れる『弱尊』。

長良川河畔の閑静な住宅街に佇むビストロ。シェフ歴30余年の小池辰巳さんが生み出すのは、伝統的なレシピに則したクラシックで気取らないフレンチの数々だ。

長年、茸や山菜、獣肉の卸業を営み、平成23年にそれらを味わえる小さな料理屋を始めた店主の清水滋人さん。店で出すジビエは地元の猟師から一頭丸ごと仕入れ、自ら解体を行う。

ちょっと贅沢なランチに舌鼓を打つ母娘。毎年、互いの誕生日を祝い合う夫婦。柳ケ瀬にある和洋創作料理店『桃花館』では皆、美しい一皿を目の前に表情を緩ませる。

細い階段を上がった2階。70～80年代のレコードが壁に飾られ、カウンターの奥にはDJブース。店主・白木良宗さんの遊び心が随所に感じられるこのバーは、大人の秘密基地のようだ。

柳ケ瀬にあるダイニングバーでは、足立裕輝さんが客の好みや気分に配慮して作り上げる渾身のカクテルが楽しめる。

杉樽を使った兜釜式蒸留器で造るジンは、乾燥させた草花で香り付けする。日本では稀なスピリッツ専門蒸留所で造られる、郡上生まれのクラフトジンに期待と注目が高まっている。

静かな路地の青く光る看板に導かれるように店の扉を開けると、仲家竜二さんが温かく迎え入れてくれる。店内には酒の瓶とともに多彩な趣味を持つ自身のコレクションをずらりと並べる。

昭和26年、最先端の社交場として開業したバー「貿易風」。3年前、湯沢久雄さんはその存在をそのまま受け取った。