旬のお料理
桃花館
とうかかん
旬を味わい、思い出に残るひとときを
ちょっと贅沢なランチに舌鼓を打つ母娘。毎年、互いの誕生日を祝い合う夫婦。柳ケ瀬にある和洋創作料理店『桃花館』では皆、美しい一皿を目の前に表情を緩ませる。
オーナーシェフの河西聡さんは料理人を志し、専門学校を卒業後、名古屋のホテルの和食部で修業。しかし、まったく手法が異なるフレンチにも惹かれ、先輩の店の厨房に入り、その技術も学んだ。「例えば魚の骨。和食では使わない材料から多彩なスープやソースが出来上がる。調理法次第でこんなに表現が広がるんだって、驚きでしたね」。
オーナーシェフの河西聡さんは料理人を志し、専門学校を卒業後、名古屋のホテルの和食部で修業。しかし、まったく手法が異なるフレンチにも惹かれ、先輩の店の厨房に入り、その技術も学んだ。「例えば魚の骨。和食では使わない材料から多彩なスープやソースが出来上がる。調理法次第でこんなに表現が広がるんだって、驚きでしたね」。
25歳で岐阜市茜部に店をオープン。順調に客足を伸ばしたが、46歳の時に岐阜市宇佐へ移転。大切なのは、一人ひとりに思いを注いだ料理を届けること。自身の体力に合わせ、客席数を減らすための決断だった。そして平成29年3月には、残りの料理人人生を全うするためにと、この柳ケ瀬で再出発を切った。
料理は季節感を盛り込むことを何よりも大切にする。「いろんな食材が年中出回るようになりましたが、やっぱり旬があり、それが一番美味しい」。ニンジンの甘みが際立つムースにコンソメのジュレを合わせた前菜や、ソースにまでその豊潤な旨みを閉じ込めた牡蠣のグラタン。しっかりと手間暇かけられた品々を口に運ぶと、なんとも幸せな気持ちで満たされる。「特別なことはしていませんよ」と謙虚に微笑む河西さん。「でもずっと、真面目にやってきたことだけは間違いないんです」。
ある日、長年の馴染み客からこんな注文が入った。「亡くなった夫が好物だった冬瓜を使ったメニューを作ってほしい」。一緒に過ごした時間に思いを馳せ、料理を味わう婦人の姿。自分の料理が誰かの思い出に刻まれていることが嬉しかった。食事をして「美味しいね」と笑い合う時間。それは誰にとってもかけがえのないものだ。だから、河西さんは今日も目の前の一皿に全霊を注ぐ。
基本情報
住所 | 岐阜市徹明通1-19 KASAHARAビル1F |
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TEL | 058-265-0038 |
営業時間 | 11:30~15:00(LO14:00)、17:00~22:30(LO21:30) |
定休日 | 水曜 |
URL | http://tohkakan.com/ |
掲載した情報は2017年12月15日時点のものです。