岐阜市
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2015.03.25
- cd shop songs
美しい音楽に、出会おう。駿河山の息吹を感じる場所にある、小さなCDショップ『songs』。古い調度が配された空間に音が満ちる。軽快な男女のハーモニー。空気を震わす歌とギターの響き。自然の美しさにも似た、豊かで繊細な調べ。初めて聴く音楽だが、音と自分の境界が溶けていく。「“顔”はいろいろですが、音楽の根っこに美しさを感じるものを紹介したい」と鬼頭黎樹さん。世界各国、各時代の膨大な音源から選んだ美しい音。毎日の暮らしにゆるやかに添う、機微がある。
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2014.12.25
- 丸デブ本店
「そばちょうだい」、「ワンタン、辛めね」。店内に飛び交う注文の声。柳ケ瀬商店街の西、“西柳ケ瀬”と呼ばれるエリア。人通りもまばらな通りの一角が、昼時になると少しだけにぎやかになる。『丸デブ本店』は、今日も盛況だ。
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2014.12.25
- Dali&Dali
ハモン・セラーノの原木が置かれたカウンター。奥の厨房で店主の安藤さんが忙しく立ち働く。料理人歴26年。居酒屋やカフェ、洋食屋で経験を積み、長良で居酒屋をオープン。平成25年にこの場所へ移転し、自らが好きなワインと各国の料理が気軽に楽しんでもらえるようにと“ワイン厨房”を開いた。
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2014.12.25
- RIDGE
旬の旨みが口の中で花開く牡蠣のソテー。続いてカリフォルニアの白ワインを。果実味とミネラル感、凛とした品に身を委ねていると、牡蠣とワインの余韻が増幅して広がった。えも言われぬ至福。「これがマリアージュです」。シェフの藤山さんとソムリエの柘植さんが頷いた。「食べ終えた後も、ワインによって料理の風味が継続するんです」。
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2014.12.25
- 長良天然ワイン醸造
岐阜市に、3代続く家族経営のワイン醸造所がある。天保年間から建つ蔵とその横の倉庫で、毎年新しいワインが生まれる。『長良天然ワイン醸造』。昭和初期、砂地で水はけの良い長良川沿いで葡萄栽培が広まったのと同時期に開業した。
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2014.12.25
- ORGAN 活版印刷室
「ほら、活版印刷っていいでしょう。時々、この文字の美しさに、うわーって。自分でも惚れ惚れしちゃうんです」。刷り上がった名刺を愛おしそうに指で撫でる直野香文(かふみ)さん。彼女は実に朗らか。築120余年の町家に住む兄が、近所の紙問屋から活版印刷の道具一式を譲り受けて、『ORGAN活版印刷室』を立ち上げたのは6年前のこと。
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2014.09.25
- 一楽本店
昭和32年創業の『一楽本店』。12席のみの細長い店内で、「みそかつライス」を頬張る60代の客が一言。「変わらんねぇ」。3代目の山口一徳さんの頬がふわりと緩む。最高の褒め言葉だ。カラリと揚がった柔らかいもも肉のカツに、甘くさらりとした味噌が染みる看板の品。
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2014.06.25
- enso玉宮
「ビリヤニ」とは、香辛料に漬けた肉を煮込み、硬く茹でた米、ミントやパクチーをのせて炊いたインドのご馳走。こんなニッチな料理が居酒屋で味わえるとは驚きである。
『enso玉宮』のテーマは、地場の肉や野菜を一番美味しい調理法で提供すること。「スパイスは料理の味をがらりと変えますが、あくまで脇役。素材の個性を引き出してくれる」。
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2014.06.25
- ラサマンダ
スパイスの宝庫インドの伝統予防医学アーユルヴェーダは、日々の生活スタイルの調和を重視するもの。特に「食」は大事だと考えられ、「良い食事をすると健康になる」と言われている。季節や体の具合に適した香辛料で、そのとき体が欲するものを食べて整える。この概念が根付くインドでは、家庭でも30種類以上のスパイスを常備。母は家族の体調を考えて調合し、愛情を込めて料理を作る。