ハンドメード文化を伝える“まちの家庭科室”『HUKIN』(岐阜市)

※掲載情報は2022年8月26日時点のものです。

柳ケ瀬商店街の「江戸ッ子 岐阜店」内にオープンした『HUKIN(フキン)』。本格的なミシンやアイロンがそろい、専門知識を備えたスタッフのアドバイスを受けながら洋裁や手芸が楽しめる新しい形態のショップだと聞き、取材してきました。

「リノベーションスクール@岐阜」から生まれたアイデア

店があるのは、岐阜高島屋から程近い柳ケ瀬本通り沿い。この場所は、大正時代に創業した服地・手芸専門店「江戸ッ子」が2007年に閉店し、以降は2020年まで「柳ケ瀬あい愛ステーション」として活用されていました。そして、2022年7月、「江戸ッ子」は 羽島店の閉店に当たり、移転先として創業の地で「江戸ッ子 岐阜店」として復活することになったのです。

移転前より店が広くなったため、余剰スペースを何かに活用できないかと考えていた江戸ッ子 3代目社長の中村道明さん。建築設計事務所「ミユキデザイン」の大前貴裕さんに相談したところ、遊休不動産の活用を実践する「リノベーションスクール@岐阜」の受講生から提案を受けることに。そこで「ただ商品を売るのではなく、ハンドメード文化を育みたい」という中村さんの思いを汲んで、提案されたのが『HUKIN』でした。そして、店名に“布で付近を変えていく”という意味が込められたハンドメード体験スペースが生まれたのです。

『HUKIN』の運営を担当するのは、オーダーメード服専門店「SU MISURA(ス・ミズーラ)」を営む井藤麻紀さん。国内やイタリアでデザイナー、パタンナーとして洋服作りに携わった経験を生かし、店頭で講師を務めます。「まちづくりやリノベーションスクールに興味はあったものの、私が培ってきた洋裁のスキルでは、まちへの直接的な貢献は難しいと思っていました。でも、この店の話を大前さんから聞いて、これなら自分の経験や技術をまちに還元できるなと。始めてみたら準備が大変でしたけど(笑)。でも、楽しいですよ」。

プロ仕様のミシンやアイロンなど充実した設備

グレーを基調とした北欧テイストの空間には、大きな作業台が3つ。そして、窓際の席には、本格的な工業用ミシンやロックミシンが並びます。その他、アイロンや基本的な洋裁道具のセットがそろい、さまざまな色の糸が自由に使えるのも魅力。自宅でこれだけの機材や糸をそろえるのは大変ですし、広々とした作業台でゆったりとハンドメードが楽しめるのはいいですね。

※レンタルミシン1席の利用料金は550円(税込)/時間

利用形態は、1席または作業台1台。利用人数や用途に応じて使い分けができます。利用する際はInstagramのDMまたは電話にて事前に予約しておくとスムーズです。利用料金は写真の通り。生地や道具の持ち込みは可で、生地が無い場合は「江戸ッ子 岐阜店」で購入することもできます。

取材日は、以前SNSで知り利用してみたところ、子どもが夢中になって常連になったという親子が来店。「スタッフの皆さんが親切に教えてくださるので、子どもたちはメキメキ上達しています。確実に私を越えましたね(笑)」とお母さん。子どもがバッグや服を仕上げていく様子に目を細めながらうれしそうに話してくれました。

自分でモノを作り上げる楽しさを伝えていきたい

店内では作業台を貸し出すだけでなく、各種ワークショップや受講者のレベルに合わせたグループレッスンも開催中。また、講師がマンツーマンで対応してくれるパーソナルレッスンもあり、ピンポイントで専門的なスキルを身に付けたい方に人気があるそう。ワークショップなどの最新情報はぜひInstagramをチェックしてくださいね。

柳ケ瀬商店街で毎月開催されているサンデービルヂングマーケットで作家作品を買うこともよいですが、多くの人にモノをつくる楽しさをここで体験してもらい、ハンドメード文化を広げていけたらうれしいです」と井藤さん。子どもも大人も関係なく、自分の手でモノをつくる喜びを体験できる場所に、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

『HUKIN』の基本情報

住所岐阜市柳ケ瀬通2-17
営業時間10:00-17:00
定休日水曜
TEL080-4477-8271
Instagram@hukin_handmade_studio

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