お腹と心が満たされるカフェ『Fortune comes in at the merry gate』（岐阜市）

先日取材したスパイスカレー専門店『Spice Addict』の店主・市橋さんから、近くにおいしい店があると教えていただいたので、あんじーと一緒にランチへ行ってきました。

大きな窓から光が差し込むカジュアルな空間

その店というのが、岐阜市東金宝町にあるカフェ『Fortune comes in at the merry gate』。和訳すると「笑う門には福来る」という意味なんだそう。店主の下出崇さんに店名の由来を尋ねると「笑うことが好きだからかな。それに昔からの座右の銘でもあるんです。これから先もずっと笑って、幸せでいられたらいいよね」とはにかみながら答えてくれました。

調理学校を卒業後、飲食系の企業に就職。岐阜をはじめ、東京や大阪、横浜など各地を転々とし、料理人の道を邁進していましたが、働いているうちに人と関わることの楽しさを実感。やがて、人が集うような居心地の良い店をやりたいと思うように。地元は石川県ですが、住みやすい岐阜のまちに魅了され、この場所で店を始めることを決意したそうです。

大きな窓ガラスに描かれたスケッチ風のイラストに目を奪われ、どんな店なんだろうとわくわくしながら入店すると、カジュアルテイストの空間がお目見え。音楽好きだという下出さんがチョイスした曲が流れており、リラックスしながら食事を楽しむことができます。

中でも注目したいのが、お客さんと会話できる空間に憧れて作ったというカウンター席。 壁を“鎧張り”と呼ばれる伝統的な張り方にしたり、お気に入りの食器を並べたりと、下出さんのこだわりがたくさん詰まったスペースになっています。

気取らずラフに楽しめる創作メニュー

下出さんがおすすめするのは、「17時までのセットメニュー」。「小さな店だからこそ“一つ一つ丁寧に”を心掛けています。お客さんを飽きさせないよう、メインやキッシュ、スープをそれぞれ選べるようにしたり、メイン料理を半月ごとに変えたりしているんです。また行きたいなと思ってもらえるように頑張っています」と下出さん。その日の気分に合わせて食べたいものを選択できるのはありがたいです。

8月後半のメインは「イカとタラコのクリームパスタ（1,200円・税込）」と「イベリコ豚とポルチーニ茸のクリームリゾット（1,300円・税込）」、「ベビーホタテのピラフ オムレツのせ（1,000円・税込）」、「冷製稲庭うどんと和風キッシュ（1,400円・税込）」の４種類。

この日私は、メインにパスタをセレクト。お客さんに喜んでほしいという想いから、タラコを気持ち多めに入れているんだそう。タラコが大好きな私にとっては、ご褒美のような贅沢感♪そして、アルデンテに茹でた麺にチェダーチーズを加えたまろやかなソースがよく絡み、あまりのおいしさに夢中で食べていました。

メインにリゾットを頼んだあんじーは、「お店でリゾットを食べるのは初めてなのでとても楽しみです！」と興奮気味の様子。

イベリコ豚を豪快にのせたリゾットですが、「池田町の野網農園が育てたハツシモ5分づき米を硬めに炊き、パラパラになるまで炒めています」と米へのこだわりも相当なもの。チェダーチーズとパルミジャーノレッジャーノの2種類を使っているためコクがあり、とても香り豊か。ピリッと辛いブラックペッパーが味のアクセントとなり、チーズの旨みを引き立たせています。

そして、以前好評だったためセットメニューに加えたというキッシュは、毎日5～6種類ものバリエーションを用意しているんだそう。この日も「エビとアボカド」や「ドライトマトとモッツァレラチーズ」などが並び、どれも具だくさんでボリューム満点！旬の食材を使っているので、季節によって新しいラインアップに出合えることも魅力の一つです。

現在毎週水曜には、サンデービルヂングマーケットやミチクサエンニチなどのイベントへ出店した際に知り合った飲食店の人を招き、営業してもらう「喫茶フォーチュン」を開催中。実店舗を持たない店のメニューが食べられたり、限定ドリンクが楽しめたりと、いつもとは違う雰囲気にわくわくしちゃいます♪「お客さんから『面白いことをやっているね』と言ってもらえることも多く、この店に興味を持ってもらえるきっかけの一つになっています。ここでできたつながりも大切にしていきたいです」と語る下出さんの目はとても生き生きとしていました。これからも岐阜のまちで“楽しい”の輪を広げていってほしいですね！

ここに来れば、きっとお腹も心も満たされるはず！来月からのセットメニューや、「喫茶フォーチュン」でのコラボ予定もチェックしてみてくださいね。

Fortune comes in at the merry gateの基本情報