食を通して人をつなぐ『GURUMAN VITAL 岐阜店』(岐阜市)
1961年に不破郡垂井町で開店し、“グルマン”の愛称で多くの人に親しまれるベーカリーショップ『GURUMAN VITAL』。“ここから わけあう”という理念の下、岐阜県・愛知県で4店舗を展開するほか、食料品店や飲食店向けのパンなども手掛けています。今回の取材では、2022年10月にオープンした岐阜店での取り組みについて話を伺いました。
“ここから わけあう”を体現する場所を目指して
「GURUMAN VITAL 岐阜店」があるのは、ヒマラヤスポーツ本館のすぐ東。岐阜県図書館や岐阜県美術館からも徒歩圏内にあり、レンガ調の建物には次々と客が訪れます。
広々とした店内に入ると焼き立て独特のいい香りが。そして、オーブンで焼き上がったパンや洋菓子が続々と売り場に並べられていきます。オープンキッチンで職人が生地をこね、成形する様子が見え、調理場の活気やアットホームな雰囲気も感じられます。
「思わずおいしいと口に出るものは家族や友人と分け合いたくなるもの。100人を超えるスタッフと同じ光景を思い描くため、社長である父や兄と何度も議論して考えたのが当社の理念です」と話してくれたのは、岐阜店の責任者を務める鈴木祐哉さん。そして、焼きたてのパンや焼き菓子を介してお客様とスタッフが会話を楽しめる場を目指して、この店はオープンな造りにしたそう。
まだ理想には程遠いと鈴木さんが話されていましたが、思いは商品にも反映されています。例えば、ちぎりやすいよう凹凸をつけたパンやかわいらしいパッケージが印象的な「ピスタチオショコラ」など、誰かとシェアしたり、プレゼントしたりしたくなるような工夫が感じられました。
岐阜店限定のパウンドケーキなど焼き菓子が充実
500度の高温で醸成する石窯パンやハード系のパンなどのイメージが強い『GURUMAN VITAL』ですが、岐阜店は焼き菓子のラインアップが充実しているのが特徴。ショーケースの中をのぞくと、どれもがおいしそうで目移りしてしまいます。
気になったのは、岐阜店限定の「ガトー・ナンテ」。フランスの港町ナントに伝わる郷土菓子で、ラム酒が利いた大人のパウンドケーキだそう。定番のイチゴや季節限定の抹茶と栗などバリエーション豊富で、どれを買おうか迷ってしまいます。
こちらは、スタッフの方がおすすめと教えてくれた「ハツシモ・レ・カヌレ」。名前の通りハツシモの米粉が使われており、一般的なカヌレよりさらにもっちりとした食感が楽しめます。
イートインスペースでほっと一息するのも◎
岐阜店にはイートインスペースがあるのもうれしいポイント。購入したパンや焼き菓子をこちらで楽しめるので、家に持ち帰るまで待ちきれないという食いしん坊な方も安心です。
早速いただいた出来たてのお菓子は大変おいしかったですし、良い気分転換になりました。カフェに通うように、ここで気の置けない友人と会ったり、一人で読書にふけったりといろいろな使い方ができそうです。
また、お得な「モーニングセット」や平日限定の「アフタヌーンセット」もあり、こちらも要チェック。普段使いのパンや手土産用にお菓子を買いに行きがてら、ここで落ち着いた時間を過ごしてはいかがでしょうか。
『GURUMAN VITAL岐阜店』の基本情報
住所 | 岐阜市江添1-1-12 |
営業時間 | 9:00~18:30 |
定休日 | 火・水曜 |
TEL | 058-201-4011 |
@gurumanvital | |
WEB | https://www.guruman.co.jp/ |