しあわせのご縁を結ぶ、天むす専門店『天ころりん』(岐阜市)
伊奈波神社参道から南に一本入った通り。現在、立ち並ぶ古民家を商業利用し、その界隈を“裏参道モール”として岐阜の新たな散策スポットにしようというプロジェクトが始動中なんです!その第1号店がオープンしたと聞きつけ、早速行ってきました♪
縁起の良いこの場所から、おいしい天むすを届けたい
小さな通りから少し奥まった場所にある、1月6日にオープンした天むすの店『天ころりん』。暖簾をくぐると、「いらっしゃい!」と元気よく声をかけてくれたのは店主の宮嶋三貴さん。店を姉と二人で切り盛りしています。
食べ歩きと料理が大好きだという二人は、名古屋に出かけた際に食べた天むすに感動。「私たちも自分たちでおいしい天むすを作ってお店をやってみたいね!」と姉が言ったことがずっと心に残っていたのだそう。
その後、宮嶋さんは当時働いていた各務原市のカフェ「ホドナラフ」で、週1回間借りして「天結び」の販売をスタートしました。店主の後押しもあり、イベントやマルシェにも多数出店。開店から1時間もしないうちに売り切れるほどの人気だったそう。「今この店があるのはその時来てくれたお客様のおかげ。そこで味を知ってもらえたのが大きいね」と宮嶋さん。その後、同級生で、かつて本町にあったカフェ&バー「トラベシア」店主のノンちゃんの紹介で裏参道モールのことを知り、出店を決意。古民家の改装を経て、オープンしました。
「暖簾にある、エビを持った恵比寿様の縁起の良いイメージと伊奈波神社近くのこの場所がぴったりだなって。うちの天結びを食べたらいいことあったよ、なんて言ってもらえたら最高やね!」と宮嶋さんは楽しそうに話してくれました。
エビ好きが作る土鍋ご飯の天むす
「天結び 白」は天むす5個に、実山椒ときのこの佃煮が添えられています。封を開けると海苔の香りがふわり。一口頬張るとプリプリとしたエビの存在感ともちっとしたご飯の甘みに驚かされます。片手に収まるサイズですが、食べ応えは十分!「姉が大のエビ好き。エビは絶対に大きくしたくて」と宮嶋さん。卵白と酒で臭みをしっかり取り、エビ本来の風味と衣の出汁が香るよう工夫しているそうです。
米は減農薬栽培で丁寧に育てられた輪之内町産「ハツシモ」を使用。粒が大きく、甘みが強いのが特長です。それを炊き上げるのが料亭でも使われているという信楽の「雲井窯」による土鍋。じっくり熱が伝わるため、旨みが引き出されるだけでなく、冷めてもふっくらとしたご飯に仕上がります。「いいお米を一番おいしくなる方法で炊いとるから、おいしくて当たり前!」と宮嶋さんは笑いながら話してくれました。
サイドメニューも食欲をそそるものばかり
「こだわりしかない出汁巻」は、関市にある「山田農場たまご」の卵を使用。たっぷり出汁を入れるので巻き上げるのが大変だそう。焼き上がったものをしっかり冷まして生地を落ち着かせることでしっとりジューシーな食感に。卵の自然な甘さと優しい出汁の香りが鼻に抜け、いくらでも食べられそうなおいしさです。
持ち歩きにぴったりのねり天と揚げ煎餅もおすすめ。本日のねり天の具材はコーン。枝豆やきんぴらごぼうなど、日によって変わるそうです。土鍋のおこげをこんがり揚げ、塩をまぶした揚げ煎餅は、香ばしい風味と噛み応えのある食感を楽しめます。
近いうちに、岐阜県産食材で作った総菜の販売も始める予定だそう。間借り営業の際も主婦の方などから大好評だったそうで、楽しみです♪
さらに店内の奥には「ホドナラフ」のマフィンやクッキー、雑貨も並びます。食後のおやつとしてだけでなく、ちょっとした手土産にもぴったりですよ♪
3月中旬には『天ころりん』の隣にういろ専門店「長良ういろ」が運営するベトナムの麺料理フォーの店がオープン予定。「この地域が活気づいていくのが本当に楽しみ。少しでも役立てるようおいしい天結びをお客様に届けたいね」と宮嶋さん。
この店を筆頭に始まったばかりの裏参道モール。これからどんな場所になっていくのか注目です。皆さんも伊奈波神社へ参拝の際は、ぜひ裏参道にもふらりと立ち寄ってみてくださいね。
『天ころりん』の基本情報
住所 | 岐阜市白木町19 |
営業時間 | 11:00~無くなり次第終了 |
営業日 | 月・金・土・日曜 |
TEL | 080-7657-3697 |
駐車場 | 3台 |
@tencororin82 |