笑顔と元気を届ける『おにぎりとお弁当のてとて』（瑞穂市）

瑞穂市に、少し変わったお弁当屋さんがあると聞きつけ、早速行ってきました！

駄菓子スペース併設！地域密着型の弁当屋

本巣縦貫道路から1本入った閑静な住宅街。その中のアパートの1階に『おにぎりとお弁当のてとて』はあります。

こぢんまりとした店内には弁当や総菜が並ぶスペースのほかに、駄菓子コーナーが！お弁当屋さんには珍しいですよね。

「いらっしゃいませ～！」と元気よく声をかけてくれたのは店長の坂本さん。「地域の皆さんの憩いの場所にしたいとの思いで店を始めたのは2年前。最初は弁当とおにぎりのみを販売していたのですが、駄菓子コーナーを作ったことで、近所の子どもたちも来てくれるようになって。そこから自然とお母さんや学校の先生、まちの皆さんとの交流の輪が広がったんです」。生まれも育ちも瑞穂市という坂本さんは、「こども110番の家」「地域見守り隊」の活動に参加しています。また、食材には地元農家さんの育てた野菜を使うなど、地域とのつながりを大切にされているのだそう。

店から徒歩すぐの場所には馬場公園と生津小学校があります。学校が終わるとたくさん子どもたちで、店の中は満員状態になるのだそう！「一人ひとり名前を覚えるようにしています。やり取りの中で、褒める時は褒めますし、叱る時は叱ります（笑）」とほほ笑む坂本さん。家庭や学校以外の居場所があるのは、子どもたちにとっても親にとってもありがたいですね。

手作りのあったかい弁当とおにぎり

店の自慢は、粒が大きく、甘みが強い岐阜県産ハツシモと香り高い瀬戸内産ののりを使ったおにぎり。中には具がぎっしりと詰まっています！おかか昆布や焼き鮭などの定番のほか、肉しぐれチーズやおかか玉子、明太チーズなど一風変わったメニューが並び、思わず迷ってしまいます。お客様からのリクエストで生まれたものもあるそう♪

弁当は焼きサバ弁当や、おにぎり弁当などが日替わりで登場。この日は「いそべとり天弁当」でした。メインのとり天は大きくてふんわり柔らか。切り干し大根やおひたし、だし巻き玉子など、手作りのおかずに思わずほっとさせられます。そして550円という低価格も魅力。「サラリーマンや仕事帰りのお母さんが、毎日でも買いやすい価格になるよう工夫しています。気軽に来ていただきたいですね」。

取材中に来店した常連客の皆さんは、坂本さんとおしゃべりするのが楽しみ、といった様子で、店内は終始和やかな雰囲気でした。
店名の「てとて」にあるように、地域の皆さんと坂本さんが手と手を取り合ってつながることで、この場所がまちの拠点となっていくのではないでしょうか。元気をもらえるアットホームなこの店に、ぜひ行ってみてくださいね。

『おにぎりとお弁当のてとて 本店』の基本情報