関牛乳
地元で愛される牛乳を いつまでも届けたい
半世紀以上にわたり、関市を中心に多くの人に飲まれ続けている「関牛乳」。その歴史の始まりは、昭和13年に初代が開業した吉田牧場。小さな牧場から徐々に経営規模を拡大し、昭和25年に飲料メーカー『関牛乳』を誕生させた。
関牛乳の一番のこだわりは、60年以上変わらない低温殺菌という製法にある。実は、搾りたての生乳は水に近いさらりとした味わいで、殺菌時に加熱することで牛乳らしいコクや甘みが生まれる。日本では現在、大量生産が可能な超高温殺菌が主流だが、この製法では高温の加熱によって生乳本来の成分が変性してしまうため、風味の変化が避けられない。「先代からずっと言われていたのが、『まずは美味しいものを』。だからうちは低温殺菌を変えようと思ったことはありませんね」と3代目の吉田宰志さんは話す。
低温殺菌は、65℃で30分間、時間をかけてじっくりと殺菌を行う。なるべく低温にすることで成分の変性を極力抑えることができ、生乳に近いすっきりとしたのど越しや、深いコクがある牛乳が出来上がるのだ。
工場は常時約8人で稼働。毎朝5軒の牧場から生乳が届いてから出荷されるまでのすべての工程で、特に徹底されるのが温度管理だ。生乳の保管温度の10℃以下と殺菌温度の65℃の2つの温度は、担当者がこまめに温度計を確認し、わずかな変動も見逃さないように調整を行う。
「私たちのモットーは昔から『地元の人に、美味しい牛乳を』です。皆さんの健康的な食生活の役に立てたら」と吉田さん。創業以来、地域密着で毎日変わらない味わいの牛乳を届けてきた。幼稚園や小中学校の給食、高校の自動販売機、近所の生鮮食品店。関市民のほとんどは、幼い頃から日常の中でこの牛乳に親しんでいる。「『高校生のとき、部活帰りに飲むのが楽しみだった』といったお客様の声を聞くと嬉しいですね。これからも地域の“ソウルドリンク”のような存在でありたい」。
基本情報
住所 | 関市観音前41 |
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TEL | 0575-22-0402 |
URL | http://sekimilk.co.jp/wordpress/ |
SNS | |
その他備考 | [直売所 基本情報] 8:00~17:00 日曜 定休 駐車場 4台 |
掲載した情報は2019年9月9日時点のものです。