鈴木タイル店

七窯社

ななようしゃ

小さなやきものが 日々を彩るアクセサリーに
モザイクタイル発祥の地、多治見市でタイル卸業社として昭和24年に創業した『鈴木タイル店 七窯社』。昭和59年には関係会社『鈴研陶業』も設立し、役物と呼ばれる建物のコーナー部分に使用される曲がったタイルや面取りされた特殊なタイルの生地の製造も行ってきた。
しかし、3代目の鈴木耕二さんはタイル市場の縮小傾向に懸念を抱き、「タイル生地の加工技術を活かしたオリジナル商品を」と、金魚や動物を模ったタイルの製造を開始。さらなる新商品の開発に没頭していた矢先、インターンシップで訪れた学生の発想に触れ、タイルのアクセサリーとしての可能性に気付く。それは、アクセサリーにすることで、“装飾”というタイルが持つ役割が、“人を装飾する”ということにも繋がった瞬間だった。
ピアスやイヤリングにするには直径1㎝、薄さ2㎜ほどのタイルが必要。そのため、特注の金型にタイルの原料を投入し、プレス機で押し固めて小さな生地を成形。それを乾燥させたら一つずつ、職人たちが筆を使って絵付けをし、釉薬を塗る。通常のタイル生産の場合、加飾や光沢を出す釉薬はスプレーで噴射をするが、生地の薄さから風で飛ばされてしまうため、筆を使うのだ。「小さいので焼成も絵付けも技術を要します」と鈴木さん。金彩などの仕上げの絵付けや金具付けもすべて手作業だ。
やきものならではの温かみのある色合いに、乙女心をくすぐる繊細な手描きの模様。耳元に彩りを添えてくれる小さな陶器のアクセサリーには、特殊なタイルを生み出してきた歴史と、職人たちの技術が詰まっていた。

基本情報

住所 多治見市高田町8-106
TEL 0572-22-0388
URL https://nanayosha.com/
SNS
その他備考 [ショップ&ワークショップスペース 基本情報]
10:00~20:00(土曜は15:00まで)※ワークショップは要予約
日曜、祝日 定休
駐車場 3台
掲載した情報は2019年9月9日時点のものです。
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