杉山製作所

鉄の可能性に 挑み続ける
鉄を使った家具や建材、陳列棚などの什器の企画デザインから製造、販売までを手掛ける『杉山製作所』は、鉄の加工や溶接を専門として昭和37年に創業。当初は自動車部品を製造していたが、平成12年にアイアン事業部を立ち上げ、店舗用什器ブランド「KEBIN」を発表した。

主材に使用したのは無垢鉄と呼ばれる中身の詰まった鉄だ。空洞があるパイプ状のものに比べて曲げやすく、機械では表現できない自由でゆるやかな曲線を施すことができる。鉄を扱う職人の技術力と無垢鉄の特性を活かした什器は、重く冷たい鉄のイメージを払拭するこれまでにない軽やかなデザイン性によって、展示会で高く評価された。
そして、暮らしの中にも鉄を取り入れてもらいたいと住宅用家具の製作に乗り出す。平成22年以降、「クロテツ」や「FACT」をはじめ、プロダクトデザイナー・柴田文江さんとコラボレーションした「Fe」といった雰囲気の異なる鉄家具ブランドを次々と展開。平成26年には建材ブランド「FIT」を立ち上げ、住まいを総合的にコーディネートできる鉄家具メーカーとしての地位を確立した。
そして、暮らしの中にも鉄を取り入れてもらいたいと住宅用家具の製作に乗り出す。平成22年以降、「クロテツ」や「FACT」をはじめ、プロダクトデザイナー・柴田文江さんとコラボレーションした「Fe」といった雰囲気の異なる鉄家具ブランドを次々と展開。平成26年には建材ブランド「FIT」を立ち上げ、住まいを総合的にコーディネートできる鉄家具メーカーとしての地位を確立した。

「自分たちの技術に誇りを持ち、一人でも多くの方の暮らしに潤いを与えられるようなものづくりを目指しています」と代表取締役の島田亜由美さん。職人が鉄と向き合い、鉄と対話し、一つひとつ手作業で製品を仕上げる手仕事の現場を肌で感じてもらいたいと、工場横にショールームを併設。さらに今年1月にはアンンテナショップ『tetsukurite』をオープンした。

「鉄の可能性を引き出しながら、長く愛着を持って使ってもらえるようなデザインを心がけています」とチーフデザイナーの小玉温子さん。まるで一筆書きで描いたように柔らかな曲線のアイアンフレームの椅子、鉄脚に溶接跡やハンマーで叩いた跡を残して素材感を魅せるダイニングテーブル。洗練されたデザインや職人たちの息遣いが随所に残る家具が、鉄の新たな魅力を伝えている。
基本情報
住所 | 関市旭ヶ丘3-13 |
---|---|
TEL | 0575-22-0554 |
URL | http://www.kebin.jp/ |
SNS | |
その他備考 | 工場見学:※工場内ショールームは平日、第2土曜の10:00~17:00見学可能 [tetsukurite 基本情報] 関市旭ヶ丘3-13-2 TEL.0575-29-6886 10:00~17:00 土曜(第2土曜は除く)、日曜、祝日定休 駐車場 共同3台 |
掲載した情報は2019年9月9日時点のものです。
PICK UPおすすめ記事
-
グルメ
- タネヲマク
JR瑞浪駅の近くで『タネヲマク』を営む増田若菜さん。5年前、1カ月ほどインドに滞在。最終日にデリー駅近くの通りで一軒の食堂に入った。
-
グルメ
- ばんざい弁当
栄養士の資格を持つ藤井さん夫婦が営む弁当屋『ばんざい弁当』には、今日も行列ができる。
-
グッズ
- 杉山製作所
鉄を使った家具や建材、陳列棚などの什器の企画デザインから製造、販売までを手掛ける『杉山製作所』は、鉄の加工や溶接を専門として昭和37年に創業。
-
カルチャー
- 石山人工房 代表 所 一郎さん
石で作られた、重厚感のある抹茶茶碗。手にすれば、その凛々しい佇まいに思わず背筋が伸びる。石から器を生み出すという独自の技術を確立し、長年にわたり作品を作り続けている職人・所一郎さん。
-
レジャー
- 白鳥
郡上八幡から北へと車を走らせ、約30分で辿り着く白鳥町。青々とした木々が茂る山に囲まれ、清流長良川が流れる自然豊かな場所だ。
