和風喫茶『きっちん百音』でぬくもりを感じて（岐阜市）

いつもより少しだけ早起きして、喫茶店へ。ここでしか食べられない、「五島うどん」のモーニングをいただいてきました！

どこか懐かしさを感じるアットホームな空間

場所は岐阜市岩田の国道156号線沿い。立ち並ぶテナントの一番左側に見えるのが、今回訪れた喫茶店『きっちん百音（もね）』です。

外からは店内の様子が見えないので、ドキドキしながら扉を開けると、和の趣を感じる空間が広がっていました。実家に帰ってきたような懐かしさがあり、なんだか落ち着きます。この店を営むのは阿部友子さん。カウンター席に座る常連さんと楽しそうに話している姿が印象的です。

「この場所に移転する前は、大垣市でやっていたんです。その頃からお付き合いのある常連さんもたまに顔を出してくれるからありがたいね」と気さくに話してくれました。そして、店名の“百音”は、初孫の名前からつけているそう。聞けば聞くほど出てくる、ほのぼのとしたエピソードに、心がじんわりと温かくなります。

五島うどんが付いてくる日替わりモーニング

今回私が注文したのは「ホットコーヒー」。モーニングでは、日替わりのおかず4品、パン、五島うどんが付いてきます。パンはおぐらやジャム、バターなど8種類の中から、この店一番人気の「バターおぐら」をチョイス♪

今日のおかずは「ポテトとベーコン炒め」「ナポリタン」「大根と揚げと卵の煮物」「サラダ」。常連さんのことを考え、毎日同じ料理にならないように気を付けているそう。季節の食材を取り入れ、すべて手作りにこだわった料理の数々が、ワンプレートにぎゅっと詰まっています。どれから食べようかな？と迷う時間も幸せですね♪

そして、最も気になるのがこの「五島うどん」。これは長崎県を代表するうどんであり、讃岐うどんや稲庭うどんと並ぶ“日本三大うどん”の一つなんです。早速いただいてみると、細麺ながらもしっかりとコシがあり、喉ごし抜群！だしの旨みも相まって、素朴ながらも風味豊かな味わいです。「本場のつゆはあごだしみたいだけど、ここでは昆布とカツオでとっただしを使っているの。地元のお客さんにとって馴染みのあるものにしたくてね」と阿部さん。お客さんへの思いやりがこの店の味を生み出したんですね。

「以前、子連れのママさんが来たとき、離乳食の代わりにうどんを細かく切って提供したことがあったんです。その子が大きくなって、1人でうどんをすすっているのを見た時には成長したなぁと思い、うれしくなったね」と笑顔で話してくれました。この店が愛されるのは、阿部さんの親しみやすい性格も関係しているのかもしれません。取材をしているうちに、何だか私もすっかりファンになってしまいました。皆さんもぜひ訪れてみてください！

『きっちん百音』の基本情報