アノ人に会いにゆく。vol.6~『GIFU TAKIBI TALK』鹿島元気さん・中島誉明さん~

※掲載情報は2022年12月27日時点のものです。

aun編集室のメンバーが、岐阜の気になる人に会いに行ってインタビューする企画「アノ人に会いにゆく。」第5回は焚き火イベント『GIFU TAKIBI TALK』を主催する、鹿島元気さんと中島誉明さん。12月16日(金)に開催された「焚き火トーク in 長良川うかいミュージアム」にお邪魔して、話を伺いました。

『GIFU TAKIBI TALK』とは?

入場料/500円(税込)未就学児無料

『GIFU TAKIBI TALK』は“焚き火を囲んだコミュニティづくり”をコンセプトに、岐阜市内各地で開催されているトークセッション型イベント。令和4年5月のスタートから計6回、岐阜市内の博物館や寺などで行われてきました。

イベントは夕方頃から開始。会場には複数の焚き火台がセットされ、参加者が焚き火を囲んでアウトドアチェアに着席。それぞれの焚き火台を管理する“焚き人”の進行のもと、参加者は自由に語らいます。この日は平日にも関わらず、約70人が参加。中には美濃加茂市や揖斐郡など岐阜市外から来たという方も。なぜ、今『GIFU TAKIBI TALK』が人を惹きつけるのでしょうか。

活動を始めたきっかけは主催者の原体験

--お2人はどういった関係ですか?
鹿島さん:アウトドア仲間であり、取引先でもあります。僕は「DESIGN HI-(デザイン・ヒー)」というデザイン事務所の代表を務めていまして、中島さんが運営しているアウトドア専門のオンラインショップ「change over」のロゴデザインなどを手がけました。
中島さん:はい。大変お世話になっております(笑)。

--なぜ、『GIFU TAKIBI TALK』を始めようと思ったのですか?
鹿島さん:そもそもは、コロナ禍で地域のコミュニティ形成やコミュニケーションが難しくなってしまったことに問題意識を持ったのが始まりでした。それに対して自分たちなりに何かできないかと。
中島さん:どうやったらコミュニティづくりができるか考えた結果、僕たちはアウトドアが好きだったので、「じゃあ焚き火がいいよね」という話に自然となりました。
鹿島さん:小さい頃、ボーイスカウトでキャンプをしていましたし、その延長で今もアウトドアを楽しんでいます。焚き火をするとなぜか人が集まってきて、自然発生的に会話が始まるんですよ。理屈は抜きにして、焚き火があることで人と人の距離が縮まる感覚がありますね。
中島さん:焚き火がコミュニケーションをスムーズにしてくれることは、そうした体験から肌感覚で理解できていました。じゃあ、やってみよう!と始めてみたら少しずつ輪が広がっていった感じです。

--参加者はどういった方が多いですか?
鹿島さん:20~30代の方が中心です。男女比は半々くらいでしょうか。
中島さん:最初は知り合いがほとんどでしたが、リピーターが増えて少しずつ輪が広がりました。メディアで取り上げてもらえることもあって、テレビやSNSで存在を知って参加してみたという方が増えてきましたね。
鹿島さん:このイベントは基本的に平日の夜のみ開催していますが、いろんな所から来てもらえてうれしいです。アウトドア好きな方ももちろんいますが、むしろ今までアウトドアと縁がなかったという人の方が多いかもしれません。

中島さん:僕たちが知らないところで、いつの間にか参加者同士が仲良くなっていることもあって。そうした話を聞くと、イベントをやっていて良かったと思います。
鹿島さん:あと、ここでは「岐阜のまち」が話題になることが多いのですが、第1回の時に、長良川プロムナードの活用について話していたら、若い子が「じゃあ私がイベントやります!」と宣言したことで、今年の9月にマルシェイベントが開催されました。そうしたきっかけ作りをできて、『GIFU TAKIBI TALK』をやっていて良かったと感じています。

--今回はカレー屋やタコス屋など出店もあり、皆さん利用されてましたね。
中島さん:焚き火も良いですが、寒くなってくると温かいものが食べたくなりますよね(笑)。それで、お世話になっている方や知り合いに声をかけて出店をお願いしました。

鹿島さん:今日出店してくれた大学生のコーヒー屋さんは、僕がボーイスカウト時代にお世話になった方の息子さんと知ってびっくりしました。全くの偶然なんですが、好きなことを続けているとそういうこともあるんだなと(笑)。出店は飲食に限らず、ファッションやインテリアなどさまざまなジャンルとコラボして、多方面の方との接点を増やしていければと思っています。

--最後に今後の予定を教えてください
鹿島さん:岐阜市内の各所で毎月1回は開催していきます。1月は名鉄岐阜駅近くのクラフトビールのお店「BEER&CRAFT」さん、オープンしたばかりの「HIMARAYA OUTDOOR GIFU」さんで行う予定です。
中島さん:基本的には岐阜市内が活動の中心ですが、市外や県外のコミュニティともつながって活動できたらと思っています。日本各地に焚き火のコミュニティができつつありますし、まだ焚き火をしたことがないという方にも体験してもらいたいですね。

『GIFU TAKIBI TALK』は、今後も定期的に開催される予定です。焚き火を囲んで話す非日常的な空間では、普段よりも人とコミュニケーションがとりやすい気がしました。皆さんも一度足を運んで、焚き火の魅力を感じてみてくださいね。

 

GIFU TAKIBI TALKの基本情報

WEBhttps://www.takibi-talk.com/
Instagram@takibi_talk

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