心ほどける、うつわと喫茶の店『まめぐら／ミカヅキ』（岐阜市）

この秋、移転オープンから2周年を迎える、作家もののうつわと喫茶の店『まめぐら／ミカヅキ』へ取材に行ってきました！

ほっとできるような温かみのある空間

お店があるのは岐阜市八幡町、かき氷の名店「赤鰐」の隣です。空き家だった建物を改装したシンプルな外観で、青色の鉄扉が目を引きます。もともと瑞穂市の自宅で営業していたそうですが、作家の個展を開きたかったことや、実際にうつわを使ってもらい、その良さを感じてほしいという願いから、2020年にこの場所へ移転しました。

うつわ屋『まめぐら』では、“まめまめしく暮らす”ためのうつわと道具を販売しています。また、店内には喫茶スペース『ミカヅキ』も設けられています。

「来た方が自分に還っていけるような、ほっとできる場所を作れたらという思いでこの店を始めました」と和やかに話す店主・おおのひよりさん。うつわ好きな母の影響で小さな頃からうつわを身近に感じていたそうです。

うつわを通して作家とつながる

穏やかな雰囲気の店内には、おおのさんが各地を回って出会った作家による、陶器やガラス、オブジェなど、暮らしを愉しむ品々が並びます。「作り手の人となりが表れているものが好きで、無意識なんですけど、そういうものが多いですね。うつわ自体を作家さんだと思って扱っています」。思わず手に取りたくなるようなものばかり！温かみのあるうつわに心惹かれます。

さまざまなうつわの中で私が見惚れたのは、こちらのマット釉のうつわ。手に馴染みやすいさらりとした質感が心地よく、紺やパープル、マリンブルーの優しい色合いにうっとり。和え物を入れたり、デザートやヨーグルトに使ったりと、毎日使いたくなる品です！

おおのさんのおすすめは、このユーモアのある「オッパイグラス」。手仕事ならではのガラスの歪みが美しく、柔らかなフォルムがキュートです。作家自身の自由な感性やユニークさが表れているところに惹かれ、オープン当初から扱っている商品なのだそう！「これを作ろうとした思いを想像するのもワクワクします」。目を輝かせながら作家や作品について語るおおのさんの話を聞くと、どんなうつわもより一層魅力的に感じます。

有機野菜のスープとオリジナルドリンクで癒やしの時間を

喫茶スペース『ミカヅキ』では、有機農家の野菜を使った日替りのスープやこだわりのドリンクを作家のうつわでいただくことができます。

この日のメニューは「有機新じゃがの冷製豆乳カレースープ」。野菜をコトコトじっくり煮込み、スパイスと塩、オリーブオイルのみで味付けしたスープは、野菜本来の甘みが感じられる、まろやかで優しい味わい。付け合わせの自家製クラッカーとも相性抜群です。冷製スープやミネストローネ、鶏団子のスープなど、季節によって変わるそうで楽しみが尽きません！

ほっとひと休みしたい方には、大垣市にあるコーヒー豆専門店「TASTORY COFFEE AND ROASTER」の豆を使った、まめぐらオリジナルの「月の宴ブレンド」を。程よい苦みとすっきりとした後味で飲みやすい一杯です。アイスドリンクを注文すると、先ほど紹介した「オッパイグラス」で提供されます。使い心地を実際に確かめることができるのはうれしいですね。

ぼんやり暗めの隠れ家のような喫茶スペースで、うつわを眺めながらスープをゆっくり味わったり、コーヒーを飲みつつ思索にふけったり、心地よいひと時を過ごしてみてくださいね。

他にはない、『まめぐら』ならではの企画展を楽しんで

 

 

 

 

 

 

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スープのうつわ？展（10/16（日）まで開催 ※期間中は喫茶は休み）

店内がいつもと違う雰囲気に変わる、『まめぐら』の企画展も人気です。現在は、オープン2周年を記念し、10月16日まで「スープのうつわ？展」が開催中。６名の作家が自由な発想で作った、「これもうつわ！？」と思うようなさまざまなスープ皿が集まります。購入もできますので、この機会に訪れてみてはいかがでしょうか。今後も企画展やイベントを開催予定だそうなので、ぜひInstagramやWEBサイトをチェックしてみてくださいね！

『まめぐら／ミカヅキ』の基本情報