岐阜の町屋で楽しめる体験型アート『ギャラリー 小さい家』(岐阜市)

※掲載情報は2021年3月25日時点のものです。

岐阜公園や歴史博物館、加藤栄三・東一記念美術館などのエリアから徒歩5分。長良橋通り沿いにある『ギャラリー 小さい家』にお邪魔してきました。ここは岐阜では珍しい体験型アートや作品が展示されているギャラリー。かわいい雑貨が並ぶコーナーも必見です♪

 

芸術の魅力を自由に発信するアートギャラリー

木の格子戸を開くと店主の小澤紀代美さんが出迎えてくれました。

『ギャラリー 小さい家』をオープンしたのは2013年。小澤さん自身も現代アートの作家で、主に抽象的な彫刻作品を制作。そのほか、環境を生かしたインスタレーション(オブジェなどで空間を演出する芸術)や参加型アートなどで、実験的かつ自由にアートを表現、発信していきたい、と始めたのがこのギャラリーだそう。小澤さんの作品以外にも、岐阜出身の現代アート作家の作品も展示されています。

「町屋ならではの空間を生かしたアート作品が見所です。自由に感じて、楽しく体験してもらえると嬉しいです。」と小澤さん。

どんな作品に出合えるのか楽しみです!

町家全体を使って展示されたアート作品たち

入り口すぐに展示されている小澤さんの作品「童夢」。じゅうろくてつめいギャラリーで行われた「手でみるアート展」に出品した作品で、実際に触ることができます。やわらかい曲線の感覚がまるで本物の子どものようで、可愛らしく思えました。アート作品に直接触れる体験は初めてだったので少しドキドキしました。

土間には4コマ漫画が描かれた大きな黒板が!

これは「そもそも美術実験室」という企画展の展示作品で、4コマ漫画を描いているのは室長で現代アートの作家、Koji Ogaさん、小澤さんは事務員なのだそう。コロナ禍の中、「そもそも美術とは…」と、従来の形式にとらわれないアートの形や発信の仕組みを模索、実験しようと始まり、今後も不定期に開くそうです。

Koji  Ogaさんは、映像や音楽で表現したユーモラスなアート作品を制作しています。

 

 

 
 
 
 
 
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昨年のコロナ禍の自粛期間中に小澤さんがお題を出し、Koji Ogaさんがハガキに4コマを描いて送る、という非接触型の表現がこの『そもそも美術実験室』の始まりなのだとか。それもアートの表現なんですね!自由な発想に驚きました!

「奥にも展示があるのでどうぞ」と小澤さんに導かれたのは奥に伸びる細い通路。細長い敷地に建てられた町屋は、玄関の間口部分が狭く奥行きが縦長で深い造りが特徴で、「うなぎの寝床」と呼ばれています。

「この通路を使った展示をすることもあるんですよ」と小澤さんが楽しそうに教えてくれました。なんだか探検に行くみたいでワクワクします!

細い通路を抜けると坪庭があり、空間になじむように作品が置かれていました。手前の右から左へ伸びる鉄製の細長い作品と奥の鏡張りの作品は現代アートの作家・近藤洋平さんによるもの。手前右奥のアルミ製の作品は小澤さんの作品です。「月や胎児など丸いフォルムが好きで」と話す小澤さんの優しい雰囲気が作品に表れている気がします。

和室を生かした光と音のアート空間

坪庭を抜けた先にある和室では、暗い室内に浮かび上がる色と音の世界が広がっていました。音楽と共に、壁や障子にプロジェクターで映像を映すKoji Ogaさんの作品です。

プロジェクターの前で操り人形を動かすと影絵になる演出も。実際に体験してみましたが、音楽に合わせて手足を動かし、踊らせてみようとしてもなかなか難しい。何度かやっているうちに「なんだかコツを掴めてきた気がします!」とaun編集室お手伝いの大学生、あんじーも楽しんでいました♪

白い洋間に映える真っ赤なオブジェ

2階に上がると全面が真っ白に塗られた洋間が!丸い形がやわらかい印象の赤い板と赤い棒でできた小澤さんの作品です。あんじーに座ってもらうと作品の一部になったみたい。差し込む外光もきれいで、ここが町屋だということを忘れそうです。

鉄製の棒を自由に差し込み、アート作品を作る体験もさせてもらいました。自由にどうぞ、と言われると迷ってしまいますが、自分の中にイメージしたものに近づくように差し込んだり移動させたり。アーティスト気分を少し味わえて楽しかったです♪

5月7日からは庭師でアーティストの馬場真哉さんによる展示も始まるそうです。楽しみですね!

小さなミュージアムショップのような雑貨コーナー

最後にご紹介するのは入口近くの雑貨コーナー。岐阜の作家やメーカーによる岐阜にまつわる紙小物や布小物を主に販売しています。「ミュージアムショップのようなイメージなんです。このコーナーがあることでアートに興味がある人だけじゃなく、可愛い!と入ってきてくれる人もいるんですよ」と小澤さん。

岐阜の山や川などをイメージした色のエコバッグや、岐阜大仏や金華山などが描かれたポストカードなど、可愛くておしゃれな雑貨ばかり。岐阜お土産としてもおすすめです!

 

美術館やギャラリーは肩肘張って行く固い場所というイメージでしたが、今回の体験で、作品に直接触れ、作家さんと直接お話しすることで、アートを身近に感じられた気がします。皆さんもぜひ気軽にアートを楽しんでみてくださいね♪

ギャラリー 小さい家の基本情報

住所岐阜市上新町7
営業時間金・土・日曜の12:00~17:00のみ営業(GW中は休み)
駐車場2台
WEBhttps://gifulittlehouse.com/
Facebook@gifulittlehouse

aun78号
もっと知りたい、岐阜のこと。aun

2020年12月25日発行(年4回発行)
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