心和む空間で、健やかな料理を楽しめる店『たまじゃり』(岐阜市)
2022年7月7日に岐阜市竜田町にオープンした創作定食屋『たまじゃり』。地元食材を使った体に優しいごはんと大判焼きが味わえると聞き、さっそく行ってみました!
和モダンな店内でくつろぎのひと時を
場所は県道1号線沿い。ブルーグレーを基調とした外観が目を引きます。看板に書かれた「たまじゃり」のロゴにほっこりしますね。
店内は和モダンをコンセプトにしたナチュラルな空間。世代を問わず、誰もがほっとできるお店です。カウンター席やテーブル席、掘りごたつ席があり、一人でも複数人でも気軽に利用できます◎
店主は「ナチュラルカフェ」で15年間シェフを勤めてきた経歴を持つ佐野さん。20年ほど前から、妻の昌美さんと一緒にお店をもちたいという夢を抱いていて、コロナ禍を機に独立を決めたのだとか。なぜ竜田町を選んだのか聞いてみると、「下町のようなこの町の雰囲気が気に入りましたね。歩くスピードもみんなゆっくりで、時間の経過が穏やかで、『あ、好きだな』と思って」とにこやかに笑う佐野さん。たしかにこの辺りは、繁華街から少し離れているので静けさがあって良いですね。
素材にこだわった優しい味わいのランチ
『たまじゃり』のコンセプトは、“心も体も元気になれる自然と近いごはん屋さん”。無農薬の野菜や新鮮な肉を使い、趣向を凝らしたメニューがそろいます。
彩り豊かな「東寺揚げと宮崎冷や汁定食」はお店一番のおすすめメニュー!メインの「東寺揚げ」は白身魚のすり身と旬の野菜を湯葉で巻いて香ばしく揚げた料理です。外はパリッと、中はふわふわ!塩だけのシンプルな味付けで、抹茶塩やポン酢を付けるとさっぱりといただけます。食材には岐阜市の「湯葉勇商店」の湯葉や「山本佐太郎商店」の油を使用しているのだそう。地域のお店とのつながりを大切にされていて素敵です。
岐阜ではあまり聞き馴染みのない「冷や汁」ですが、白米に冷たい汁をかけて食べる宮崎県の郷土料理です。「周りで提供しているお店がないし、好きだからメニューに入れました」と佐野さん。魚のすり身の旨みと麦味噌のコクがだしに溶け込みまろやかな味わい!ミョウガや大葉のすっきりとした風味が味を引き立てます。魚屋から仕入れた新鮮な魚を自らさばき、宮崎県の麦味噌を使用するなど、細やかな手間暇とこだわりがぎゅっとつまった一品です。
私のイチオシは「竜田揚げと冷やしうどん定食」!実はこのメニュー、お店の住所が竜田町であることから考案されたのだそう。その茶目っ気に思わず心を掴まれました…。前日から塩麹に漬け込んだモモ肉をカラッと揚げた竜田揚げは、噛みしめた途端に肉の旨みが口いっぱいに広がります。レモンと大根おろしを使用したほど良い酸味のソースで爽やかな味わいです!
梅干しと大葉の風味が良いアクセントになった冷やしうどんも、喉ごしが良くつるっと食べられます。
午後3時からはじまる至福のおやつ時間
昼下がりの午後3時になると大判焼きが登場!ふわふわもっちり食感の生地に、岐阜市の「菓子工房 金生堂」から仕入れた甘さ控えめのあんこがぎっしり。焼き立て熱々を頬張ると、優しい味わいに心が満たされます。「少し時間がたったしっとりとした状態もおすすめです。持ち帰った後もおいしく味わってもらえるよう、小麦粉の配合や混ぜ方にひと工夫加えています」とほほ笑む昌美さん。手土産として贈っても喜ばれそうですね◎
さらに王道のつぶあんに加え、“たまじゃり“をイメージした白玉入りや、フランス産のクリームチーズを入れた大判焼きなど、この店ならではのアレンジメニューも!クセになるおいしさで、ついもうひとつ食べたくなります。
デザートのお供には、岐阜市六条にある「Hygge Coffee」で焙煎された豆を使用した「たまじゃりブレンドコーヒー」を。香り高い風味とすっきりとした飲み口で、食後におすすめ!丁寧に淹れられた一杯のコーヒーがくつろぎのひと時を届けてくれます。
「たまじゃり」という店名に込めた思い
「神社やお寺などに使われている“玉砂利”には、癒やしや浄化といった意味合いが込められています。ここも、癒やしの場所や気分が浄化されるような場所でありたいです」。そう語る佐野さんの想いが、料理やおもてなし、空間の至る所に感じられました。店内には玉砂利が敷かれている所があるのでぜひ探してみてくださいね。
友達とランチをしたり、コーヒーを飲みながら本を読んだり、店主との会話を楽しんだり。ゆるやかな空気が流れるこの店で、思い思いの時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
『たまじゃり』の基本情報
住所 | 岐阜市竜田町1-14アトーレ 林1F |
営業時間 | 11:00~21:30(LO21:00)※ランチはLO14:30 |
定休日 | 月曜 |
TEL | 058-213-3877 |
駐車場 | 6台 |
@tamajari_gohan |