4人の醸す“ほどほど”な空気感に癒やされる『ホドホド舎』

※掲載情報は2022年6月9日時点のものです。

柳ケ瀬商店街の「サンデービルヂングマーケット」や今年5月に岐阜市善光寺で開催された「ミライの善光寺まるけ」で、一際目を引いていたお店『ホドホド舎』。
まだ実店舗はなく、「台湾ご飯、古道具、木製品、イラスト」を軸に、岐阜県内で販売やワークショップの出店を行っています。現在リノベーション中のショールーム兼ワークスペースで、『ホドホド舎』を営む4人にお話を伺いました。

なんでも頑張りすぎず“ほどほどに”。思いを同じくした4人

仲睦まじく、笑顔が素敵な4人。左から、松本泰さん・佳奈さん夫妻、岩佐侑里子さん・慎哉さん夫妻

『ホドホド舎』を営むのは2組のご夫婦。
台湾ご飯が楽しめる「TREE CAFE」とイラスト「tree illustration」を手掛ける岩佐侑里子さん、その旦那様で古道具を販売する「THE OLD NEW」の慎哉さん。端材を使った木製品を販売する「PickupFactory &Store」の松本泰さん・佳奈さん夫妻です。

4人の出会いのきっかけは、本巣市にある複数のクリエイターが集まるアトリエ「tokitokistore」。その中にアトリエ兼店舗を構えていたことから意気投合したのだそう。「もっと自分たちらしく、自由に店をやりたい」と昨年9月に『ホドホド舎』を発足し、4人で協力しながら活動を始めました。


『ホドホド舎』の由来は、「何事も頑張りすぎず、気を抜いて“ほどほど”に」。その発端は、元々アレルギー体質だった侑里子さんが産後にさらに悪化し、お子さんも同じ体質だと発覚したこと。また夫の慎哉さんが体調を崩したことも重なり、体を作るために大切な“食”について悩んだ時期があったそう。家族のためにとマクロビやグルテンフリーにこだわったり、動物性食材を控えたりなど食事制限をかけすぎたことで気持ちに余裕がなくなり、健康のためにやっていたつもりが、逆に心身ともに疲れてしまい、元気がなくなってしまったのだそうです。

「コロナが始まってから特に頑張りすぎている人が多いと感じていました。自分らしく、穏やかに過ごすために“ほどほど”に肩の力を少し抜いてほしい、という思いを私たちの活動を通してお客様にも伝えていきたいです」と侑里子さん。その思いに、夫の慎哉さん、松本さん夫妻も共感。「ほどほどにすることで、お互いの信念を認め合え、自分の価値観や視野を広げることにつながるんです」と佳奈さん。4人から感じる穏やかな空気感は、そんな共通の思いから生まれていたのですね。

4種の活動内容とホドホド舎への思い

岐阜市にあるシェアスペースnomaへ出店した際のメニュー。台湾風ごはん(花巻はねぎと花山椒とかぼちゃ)/1,000円(税込)

店の顔は「台湾ごはん」をはじめとした飲食メニュー。天然酵母や無添加で作った中華蒸しパン「花巻」(写真上手前、左下)や同じ生地で具材を挟んだ「割包」を中心に、台湾を彷彿とさせる料理が人気です。

「元々、世界中の料理とスパイスに興味がありました。中でも台湾は豆乳を多く使い、菜食主義の料理が中心で、体に優しいという面に共感しました」と侑里子さん。地元や国産の旬野菜を多く取り入れ、添加物を使わずに、素材の味と力を引き出しています。

今回岐阜市にあるシェアスペースnomaでの出店で私がいただいたのは、台湾ごはん!ネギと花山椒やシナモンピーナツバターなど7種類から選べる花巻に、鶏だしの豆乳スープ、茹で鶏スパイスマンゴーソース、ズッキーニのサラダ、ドリンクがついたセット。特に美味しかったのが豆乳スープ。優しい味わいで、体にじんわり沁み入りました。もちもちとした食感の花巻を時々浸しながら食べるのもおすすめです。

さらに侑里子さんは、「tree illustration」も担当。出店やオンラインで似顔絵を描いたり、お店のショップカードなどを制作したりしています。シンプルなタッチながら特徴を上手くつかんだおしゃれな絵柄がとても素敵です。今はポストカードや鞄などのオリジナルグッズを制作中。いずれ店頭やネットで販売する予定です。

(写真上)集成材の端材の板。それぞれ大きさも木の種類もバラバラの状態で仕入れる

出店では木でおもちゃやスツールを作るワークショップも人気。こちらを主に担当するのは「PickupFactory&Store」の松本泰さん・佳奈さん夫妻。使用する木材は、「集成材」と呼ばれる複数の板を結合させた人口の木材の端材です。仕入れ先は、佳奈さんの勤めている集成材加工会社。集成材加工会社では集成材を要望に合わせた大きさでカットすると大量の端材が生まれ、産業廃棄物となってしまいます。「木の種類も大きさもバラバラで使い道もなく、保管場所も困るので最終的に燃やすしかありません。燃やすと二酸化炭素が出て環境に悪いですし、有効に使えないかと木工の仕事をしていた泰さんに相談したのがきっかけでした」と佳奈さん。捨てられるはずの木材が、素敵な作品に変わるだけでなく、エコにも繋がるなんて素晴らしい活動ですよね。

「端材だけで作るとどうしても長さが足りない、など無理が出てきたりしてしまうんです。そこは、“ほどほど”の精神で、全部を端材で作ることに縛られすぎないようにしています。体験や作品を通じて、木工の楽しさや端材について伝えていきたいです」と泰さんが『ホドホド舎』での活動のポイントも教えてくださいました。

左下)ちゃぶ台/12,000円(税込) 看板は4人の合作。看板の字は侑里子さん、土台は端材。

店先に置かれた看板をよく見ると、金具の取っ手のようなものが付いています。実はこちら、元は古いタンスの引き戸。「THE OLD NEW」の岩佐慎哉さんは、昔から大切に使われてきた古道具を、不具合などを直しながら現代の暮らしに合うようにリメイクして、販売しています。
「子どもの頃からおばあちゃんの家が好きでした。取り壊すことになった時、思い出の詰まった道具を残したいと思ったんです。そんな古道具たちを次の人に渡すお手伝いができれば」と慎哉さん。写真左下の昭和初期の「ちゃぶ台」の真ん中の穴は取り外し可能。なんと火鉢を入れる穴なのだそう!「昔の生活に合わせた作りをしているけれど、そこが味。自分だけのものを選んで暮らしを楽しんでもらえたら嬉しいです」。

現代の暮らしの中で火鉢を入れて使うことはないかもしれません。ですが、このテーブルを囲み、暖を取っていた家族がいたのだろうと思いを巡らすと、なんだか心が和みます。大切な思い出が染み込んだ古道具が慎哉さんの手によってリノベーションされ、次の世代へと大切に引き継がれていくのですね。きっと元の持ち主の方も喜んでくれているのではないでしょうか。

侑里子さんが縁側の木製建具(左下)に一目ぼれして選んだという古民家

ショールーム兼ワークスペースとして拠点とする予定の古民家は現在リノベーション中。秋頃にオープンの予定だそうです。場所はまだ非公開です。最新情報は『ホドホド舎』さんのInstagramやHPをチェックしてくださいね♪

『ホドホド舎』として異なる分野が調和し合った4人。これからの活躍が楽しみです!

7月中旬以降の出店予定
7/17(日)岐阜市柳ケ瀬 サンデービルヂングマーケット(@sundaybldg.mkt)ワークショップ
7/24(日)各務原市 モノカタリマルシェ(@monokatari_marche)台湾ご飯、ドリンク、ワークショップ
7/31(日)岐阜市 シェアスペースnoma(@noma_bldg)台湾ご飯、ドリンク

 

ホドホド舎の基本情報

WEBhttps://www.hodohodo-sha.com/
Instagramホドホド舎:@hodohodo_sha
TREE CAFE:@treecafe_
THE OLD NEW:@theol_dnew
PickupFactory&Store:@pickupfactorystore
tree illustration:@tree_illustration

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