岐阜県初!ヴィンテージアウトドアショップ『GARAMP』(岐阜市)
2021年12月に清住町にオープンしたヴィンテージアウトドアショップ『GARAMP(ガランプ)』を取材しました。
店主自らリノベーションしたキャンプ好きのためのショップ
名鉄岐阜駅から徒歩5分程度。岐阜中央郵便局駐車場近くのビルの4Fに『GARAMP』はあります。目印はエイジング感のあるドアと看板。
階段を上り、店に入るとコンクリート打ち放しの空間にたくさんのアウトドアアイテムが。内装は店主のカイさん・ななみさんが数カ月かけてリノベーションされたそう。
「もともと古いものが好きだったので、アウトドアにハマった時も自然とヴィンテージのアイテムに興味を持ちました。ただ、ヴィンテージに特化したショップが岐阜県には無かったので、じゃあ自分たちで店をやろうと。自然豊かな岐阜県はアウトドアスポットが多いので、ここがキャンプやアウトドア好きな人たちが交流する場所になれば嬉しいです」とカイさん。
アウトドアアイテムにおける「ヴィンテージ」とは30年以上前に製造されたものを指すそうですが、どういったアイテムがあるのか見ていきたいと思います。
通も唸るヴィンテージアイテムが充実
店内にはアメリカやヨーロッパから輸入した主に1970年代以降のアイテムがずらりと並びます。注目は、120年の歴史を誇るアメリカの人気アウトドア用品メーカー「Coleman(コールマン)」のラインアップ。ランタンを中心に、バーナーやコンロなどが豊富に揃います。人が使うからこそ出る傷やサビが味になっていて新品とはまた違った良さがあります。
特に、“The Red”の愛称で親しまれるヴィンテージランタンの代名詞「Coleman200A」は本格的なキャンパーに人気。1951~1984年に生産され、年代によってカラーや形状などが少しずつ変わっていくためコレクター要素が強いそうです。
また、世界的に有名なドイツ生まれの灯油ランタンブランド「FEUERHAND(フュアハンド)」のランタンは根強いファンが多いアイテム。別名“ハリケーンランタン”で知られるこちらは風雨にも強く、ドイツ軍で採用されるほどの実用性を兼ね備えた優れもの。しかも、100年以上デザインが変わっていないのだそう。
シンプルかつ無骨な見た目のかっこよさに加え、アイテムが紡いできた歴史やストーリーを知ると魅力がより一層増していきます。
ウォータージャグも年季を感じるレトロな雰囲気。手を洗いたい時やちょっとした洗い物など、炊事場や水場までが往復するのは面倒…。そんな時に大容量の水を確保できるウォータージャグは重宝します。置くだけでキャンプサイトのムードがぐっと高まりそう。
荷物入れとして収納力に優れるピクニックバスケットもさまざまなデザインのものが並びます。蓋がテーブル代わりになるタイプもあり機能性を考えられた造りに驚きました。キャンプやピクニックだけでなく、部屋の小物入れとして使うのも良さそうです。
「その時代ならではのデザインや味わいがヴィンテージの魅力。存在感のあるヴィンテージアイテムがあるとキャンプをおしゃれに演出できますし、一点ものが多いので他の人と被らないのもいいですね」と話すカイさん。新品の洋服に古着をミックスしてコーディネートするように、アウトドアアイテムも新品とヴィンテージを組み合わせると、個性的でフォトジェニックなキャンプサイトができそうです。
さらに、若いお客さんから要望が多いという古着も充実。中でも1970~1990年代にアメリカで生産された「WOOLRICH(ウールリッチ)」の品揃えには力を入れているそう。
「キャンプで焚き火をする時、ナイロン素材のアイテムは火の粉がついて溶けてしまうことがあります。そのため、コットンやウールなど燃えにくい天然素材を使った服がキャンプには適しているんです。WOOLRICHのアイテムは、高品質な上にデザインもシンプルで合わせやすく、長く使えるものばかりです」とカイさんが丁寧にその特徴を教えてくださいました。
一人でも気軽に立ち寄れるバーカウンターを併設
店内には、「アウトドアが好きな人だけでなく、いろんな人たちが気軽に集まる場所にしたい」という思いから2人がDIYで設置したバーカウンターもあります。現役のバーテンダーでありバリスタ経験のあるカイさんが、コーヒーやカクテルを作ってくれます。
コーヒーやラテのほか、アイリッシュコーヒーやエスプレッソマティーニなど珍しいメニューも。コーヒー豆は、自家焙煎豆専門店『SHERPA COFFEE ROASTERS』によるオリジナルブレンドです。
カイさんが丁寧に淹れてくれたコーヒーはどちらも美味しく、リラックスした時間が過ごせました。また、カップに貼られたシールは、ななみさんによるデザイン。かわいらしいイラストに気持ちもほっこりします。
『GARAMP』のようにヴィンテージのキャンプアイテムに特化したショップは東海地方でも珍しいそう。深みのあるヴィンテージアイテムは流行にとらわれず、自分だけのキャンプスタイルを目指す人にぴったり。時を超えたアイテムを大切に育てていくのも一つの楽しさなのかもしれません。また、素敵な店主がアウトドア初心者にも親切に対応してくれるので、これからキャンプをしてみたいという人もコーヒーブレイクがてら足を運んではいかがでしょうか。
GARAMPの基本情報
住所 | 岐阜市清住町1-21 レイワビル4F |
営業時間 | 12:00〜20:00 |
定休日 | 火・水・木曜日 |
TEL | 050-3395-7383 |
WEB | https://garamp-outdoor.com/ |
@garamp_outdoor | |
YouTube | 旅キャン TABICAMP |