名店仕込みの味!中華の新星『283Chinese & Bar』(岐阜市)
今年4月、柳ケ瀬商店街に中華レストラン『283Chinese & Bar』がオープン。中華の名店「開化亭」で腕を磨いた方が営む店だと聞き、本場の味が楽しめるのではと期待を胸にランチへ伺いました。
バルをイメージしたシックな空間
店は志ぐれと佃煮の専門店「岐阜貝新 日の出町店」だった趣ある建物を改装しており、洗練された雰囲気に生まれ変わっています。向かいには、2024年に閉店した「岐阜高島屋」のビルが静かに佇み、かつてのにぎわいと新しい風が交差しています。
厨房でテンポよく中華鍋を振るのは、店主の松久裕さん。実家の「手打ちめん処 つるかめ」を継ぐにあたり、中華の要素を取り入れたいと、「四川料理 開化亭」などの飲食店で修業を重ねてきたのだそう。今回は、空き物件の活用を考えていた建築会社の知人からオファーがあり、店を任されることになったそうです。
コンセプトは「中華料理とお酒が楽しめる店」。内装はバルをイメージしており、グレーと木目を基調としたシックな空間が広がっています。「建物の見た目もあってか、敷居が高そうと言われることもありますが、実際はリーズナブルなので、気軽に足を運んでほしいです」と松久さん。
現在、飲食スペースは2階と3階にあり、1階は準備中とのこと。2階には間接照明が灯るカウンター席や、大きな窓から柳ケ瀬商店街を望むテーブル席があり、3階はテーブル席が中心のゆったりとしたスペースになっています。友人とのランチや家族とのだんらん、特別な日のディナーなど、さまざまなシーンで利用できそうです。
絶品中華ランチに舌鼓
ランチのメイン料理は担々麺や海老チリなど全6種類。みんなが大好きな中華の定番が勢ぞろいです。小皿料理やマンゴープリンなども付いてくる充実ぶりで、お腹も心も大満足♪

一番人気の「麻婆豆腐ランチ」。豆板醤、豆鼓醤、ピーシェン豆板醤を絶妙にブレンドした麻婆豆腐は、辛さの中に旨みとコクが感じられます。また、精肉店特注の合びきミンチは粗びきで存在感があり、噛むほどに肉汁がジュワっと溢れ出します。山椒油と青山椒のしびれが後を引く、思わずご飯をかきこみたくなる一皿です。
「辛すぎても脂っこすぎてもダメなので、最後までおいしく食べられるちょうど良いあんばいを目指して、何度も試作を重ねました」と松久さん。なんと調味料は全て自家製だというから驚きです。妥協せず、理想の味を追求し続ける姿勢に、思わず背筋が伸びます。ラー油まで一滴残さず、じっくり味わいます!

そして、こちらも定番人気の「炒飯ランチ」。どのメニューもシンプルなものを心掛けており、この炒飯の具材も、卵、ザーサイ、自家製チャーシューのみ。ご飯は火加減を丁寧に調整しながら炒めることで、しっとりとした食感に仕上げているのだとか。上品な味わいであっという間に完食です♪
中華といえば紹興酒が有名ですが、ビールや焼酎、ウイスキーなど、料理に合うドリンクが充実しています。最近は、女性のお客さんもお酒を楽しめるよう、カクテルの提供を始めたそう。よだれ鶏や酢豚などのアラカルトや、旬の味覚を盛り込んだコース料理とともに一杯いかがでしょうか。
「修業時代に身に付けた丁寧な仕事を大切にしながら、地元の皆さんに長く愛してもらえる店にしていきたいです」。松久さんの想いとこだわりが込められた中華料理を、ぜひ心ゆくまで堪能してくださいね。
『283Chinese & Bar』の基本情報
住所 | 岐阜市日ノ出町2-8-4 |
営業時間 | 11:30〜14:00(LO13:30)、17:30〜22:00(LO21:30) |
定休日 | 月曜 |
TEL | 050-8888-0845 |
@283chinese_bar |