『日々のごはん となり』で味わう、滋味深い発酵ごはん(瑞穂市)
今年5月、瑞穂市に女性の起業支援のための複合施設「ユイットミズホ」がオープン。施設内の貸しサロンスペースに併設されたカフェ『日々のごはん となり』は、すでに予約必須の人気店となっており、連日賑わいを見せています。
キーワードは“整う”
「ユイットミズホ」のオーナーである水野要子さんは、ネイルサロンと企業支援スクールを運営しながら、生徒の開業をサポートする中で、営業場所や集客に悩む方が多いことを実感。その課題を解決するためにこの施設を立ち上げたそう。「おしゃれなカフェと、いろいろな美容系サロンが一つの場所に集まっているって、理想的だと思うんです。ここで外見を磨き、食を通して体の内側からも整えてもらえたらうれしいです」。
カフェ『日々のごはん となり』は、水野さんの息子・広登さんと幼なじみの山中元希さんが担当。塩麹や醤油麹、発酵生姜など昔ながらの発酵調味料を使用した体に優しい料理が味わえます。「僕たちが目指しているのは、丁寧に時間をかけて仕上げた、心がほっとするご飯です。日常のすぐ“となり”で、そっと誰かに寄り添える存在でありたいと思っています」と広登さん。
木の温もりを感じるナチュラルな店内には、窓から差し込んだ優しい光と、植物の緑が安らぎを添えています。ゆったりとした時間が流れていて、のんびり食事が楽しめそうです。
麹を使った体に優しい料理

ランチセットは選べるメイン料理にスープとおかず3種類が付いてきます。テーブルに運ばれてきた瞬間、ふわっと広がるおいしそうな香りにうっとり。どれから食べようか、悩む時間すら幸せです♪
メイン料理は、山中さんおすすめの「塩麹豚肩ロースの赤ワイン煮込み」をチョイス!「理想の食感にするため、麹で柔らかくした豚肉を前日からじっくり煮込んでいます。切り方ひとつとっても仕上がりがまったく変わるので、下処理には特に気をつけているんです」。塩麹のまろやかさ、赤ワインのコク、香味野菜の旨みがじんわりと溶け合い、奥行きのある味わいに。肉はナイフがいらないほど繊細で、口に入れた瞬間にほろほろとほどけます。
何よりも驚いたのは、スープの滋味深い味わい。自家製塩麹と豆乳の旨みがじんわりと体に染み渡り、口の中に柔らかな余韻が残ります。また、気になる今日のおかずは、醤油麹と発酵生姜を添えた夏野菜のおひたしと、自家製豆乳マヨを和えたかぼちゃサラダ、そしてまろやかな酸味のピクルス。どれも素材の持ち味を生かした上品な味付けに癒やされます。

食後のデザートに注文した「米粉のほうじ茶シフォンケーキ/発酵あんことほうじ茶クリームサンド」は、芳醇なほうじ茶の香ばしさと、麹あんこの優しい甘さが引き立つ一品。米粉ならではの、しっとりもちもち食感もたまりません♪
「『おいしかったよ、また来るね』と言ってくれたお客さんが、本当に来てくれたときはとてもうれしかったですし、何よりも励みになります」とほほ笑む二人。長く通ってもらえる店を目指して、これから新しいメニューやさまざまな麹のアレンジを考えていく予定だそうです。皆さんも体を整えに、発酵ごはんを食べに行きませんか?
『日々のごはん となり』の基本情報
住所 | 瑞穂市中宮字江東469-1 |
営業時間 | 11:00〜14:30(LO14:00) |
定休日 | 月曜、日曜 |
TEL | 090-6461-0249 |
駐車場 | 13台 |
@hibino_gohan_tonari |