時間を忘れられる夜カフェ『和カフェBeees』(岐阜市)
岐阜にはたくさんの喫茶店がありますが、夜遅くまでやっている店は多くはありません。そんな中、『和カフェBeees』は23時まで営業している「夜カフェ」。どんなお店なのか、さっそくお話を伺いに行ってきました!
心落ち着く和空間
店は岐阜市三田洞の「ながら川ふれあいの森」から車で約4分の場所にあります。「コロナ禍で外出が制限されていた時、飲食店で働きながら副業でキッチンカーを始めたのがきっかけでした」と話してくれたのは、店主の高橋稜平さん。地元のイベントなどに出店し、コーヒーやラテ、ココアなど、カフェ系ドリンクを中心に販売していたそうです。
その後、自分の店を持つという夢を叶えるため、キッチンカーをやめて、厨房として借りていた場所をリノベーションして新たに店を構えることを決意。もともとここは割烹料理屋だったので、「この雰囲気ならお茶の方が合いそうだな」と考え、和カフェをコンセプトにすることに。内装は障子や畳、木の仕切りなど、和の趣をそのまま生かしたそうで、とても落ち着いた空間についつい長居してしまいそうです。
さらに「この辺りに夜ゆっくりできる場所が少なかったので、23時まで営業することにしたんです」と高橋さん。友人とおしゃべりしたり、一人で自分の時間を過ごしたりといろいろなシーンで利用でき、夜型の私にとってもとてもありがたい店です。しかも和カフェでありながら、お酒も提供しており、季節のフルーツを使ったカクテルなどは特に若い方に人気なのだとか。
手作りにこだわって“現代の和”を届ける
この店では、岐阜県産の茶葉を使った和スイーツやラテなどを提供しています。「岐阜にもおいしいお茶がたくさんあります。若い人たちにももっとお茶の魅力を知ってもらえたらうれしいですね」。
ドリンクは日本茶や抹茶、ほうじ茶ラテといった定番のものから、小倉ラテ、きなこラテ、岐阜コーラチャイラテなどのちょっと変わったものまで約12種類。日本茶は揖斐茶を使用しており、緑茶・新茶・薪火番茶・玉露など7種類以上を日替わりで味わえます。

自家製のスイーツとドリンクのペアリングが楽しい「和スイーツセット」。スイーツは「ほうじ茶のショコラテリーヌ」や「抹茶のバスクチーズケーキ」、日替わりの「気まぐれスイーツ」1〜2種類の中から選べます。
揖斐産茶葉を使った「ほうじ茶のショコラテリーヌ」は、チョコの濃厚さとほうじ茶の香ばしさを同時に楽しめる贅沢なスイーツ。しっとりとした食感とともに、奥深い風味が口いっぱいに広がります。そこに合わせるのは王道の「抹茶」。苦渋みが少なく、甘みと旨みが際立つすっきりとした後味です。

一番人気の「抹茶のバスクチーズケーキ」は、チーズがダマにならないよう丁寧にこし、生地をなめらかに焼き上げたこだわりの一品。ホワイトチョコは使っておらず、抹茶とクリームチーズ本来のコクがしっかりと感じられます。一緒にいただいた「ほうじ茶ラテ」は、香ばしい茶葉の香りとまろやかなミルクの甘さが調和した、ほっと一息つける一杯です。
「まずは店舗を増やしていきたいですね。最終的には、三重にあるVISONみたいな広々とした空間で、喫茶店をテーマにした商業施設のようなものをつくるのが夢です」と高橋さん。
時間に追われる毎日から少し離れて、夜のひとときをゆったりと過ごしたい人にぴったりの場所。ぜひ『和カフェBeees』で、心安らぐ時間を楽しんでください。
『和カフェBeees』の基本情報
住所 | 岐阜市岩崎986-1 アワノタウン・アワノビル |
営業時間 | 15:00~23:00(LO22:30)※金・土曜は23:30(LO23:00)まで |
定休日 | 火曜 |
TEL | 058-200-6008 |
駐車場 | 20台 |
@wacafe_beees |