生地づくりにこだわる種類豊富なドイツパンを楽しめる『Backhaus Blau』(瑞穂市)
もうすぐクリスマス。この時季になると出回るドイツの伝統菓子「シュトレン」をご存じですか?俵型の発酵菓子で、本国では12月初旬からクリスマスを待ち望む期間に、少しずつ切り分けながら食べる風習があるそうです。今回は本場ドイツの味わいの「シュトレン」が購入できるパン屋をご紹介します♪
パンの種類は世界一!ドイツパンの魅力を伝えたい
小さなパン屋「Backhaus Blau(バックハウス ブラウ)」は瑞穂市の住宅街の中にあります。
出迎えてくれたのは店主の青木智さん。ドイツ留学時にドイツパンのおいしさに出合ったことが始まりなのだそう。「ブレッツェルの味が忘れられなくて。帰国後も食べたかったのですが、当時、本格的なブレッツェルを作っているパン屋がなかったんです。だったら自分で作っちゃおうと(笑)」。岐阜市近郊のパン屋やドイツで修業を重ね、2014年に自店をオープン。店名の「Backhaus」はドイツ語で「パン焼き小屋」、「Blau」は「青」という意味で、青木さんの名前から一字取って名付けられました。
店内はこぢんまりとしていますが、木を基調とした温かみのある空間です。
棚にはドイツパン、日本でおなじみの総菜パンや食パンなど常時30種類ほどが並びます。そこには聞き慣れない名前のパンもたくさん!
「ドイツパンというとハード系の甘くないパンが多いイメージがありますが、実はドイツはパンの種類が世界で一番多い国。硬いライ麦パンだけでなく、甘いパンや小型のパンもあって、種類豊富で本当に魅力的。そんなドイツパンをたくさんの人に食べてもらいたいんです」。
青木さんが最も大事にしているのは生地づくりです。パンの種類によって小麦粉のブレンドを変えて、粉の持つ食感や風味などの特徴を生かしているそう。さらにあえて日本人向けにアレンジしないこともこだわりの一つ。「ロッゲンミッシュブロート」は、サワー種でおこした天然酵母とドイツ産のライ麦粉を使用。どっしりと重量感があり、柔らかな酸味と硬めの食感が特徴で、噛めば噛むほど味わい深いのだそう。
クリスマスシーズンということもあり、ツリーやサンタをモチーフにしたかわいらしいパンも売っていましたよ!
一番人気はやはり「ブレッツェル」。細い部分はカリッと、太い部分はもっちりとした食感です。プレーンは「ブレッツェルザルツ」というブレッツェル専用の岩塩がまぶしてあります。現在は定番の3種類のほか、冬季限定でチョコがけされたものも登場していますよ♪
国産全粒粉100%使用。こだわりのシュトレン
「シュトレン」は大・中・小の3種類。11月中旬~12月25日までの販売ですが、クリスマスを待たずに売り切れてしまう人気ぶり。国産全粒粉100%の生地に、3カ月ラム酒などに漬けたドライフルーツ、炒ったアーモンドやクルミ、マジパンが入っています。マジパンとはアーモンド粉と砂糖をペースト状に練った洋菓子。コクとしっとり感をアップしてくれます。甘さの中にシナモンやクローブなどのスパイスが香り、ドライフルーツの程よい酸味とナッツの心地よい歯応えに、ついもう一切れ食べたくなります。
シュトレンは作りたてよりも1週間ほど経ってからが食べ頃。ナッツの油分やドライフルーツの水分がじんわりと生地になじみ、時間が経つごとにおいしくなるそうです。
ドリンクもテイクアウトできます。12月初旬から土日限定で、ドイツのホットドリンク「キンダープンシュ」も飲めます。クリスマスマーケットでよく飲まれるものだそうで、私もドイツ気分を味わってみたくなりました。
「今後は、もっとパンの種類を増やしていきたいですね」と青木さん。ドイツパンのみが並ぶ「ドイツパンの日」というイベントを開催している日もあるそうですが、今後はもっとイベントを増やしていく予定だそうです♪
岐阜にいながらドイツを感じられる『Backhaus Blau』へ、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。
『Backhaus Blau』の基本情報
住所 | 瑞穂市本田1077-1 |
営業時間 | 10:00~18:00(土日祝は17:00まで)※売り切れ次第終了 |
定休日 | 火・水曜、不定休 |
TEL | 058-322-6953 |
駐車場 | 共同駐車場有 |
URL | https://backhausblau.com/ |
@backhausblau | |
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X | @backhausblau |