珈琲螺房
コーヒーラボ
“美味しいコーヒー”とは何かを、追究し続ける
そのコーヒーには、彼の熱意が込められている。研究室を意味する「ラボ」になぞらえ、『珈琲螺房』と名付けられた店のカウンターで、熱っぽく持論を繰り広げながら飲み比べ用のコーヒーを次々と淹れていく長崎隆行さん。「今度はこれを飲んでみてください。ほら、さっきと全く違うでしょう」。
そもそも、コーヒーを美味しいと思えなかったという長崎さん。それは何故なのか。探究心から専門店で焙煎を習い、自宅に焙煎工房を構えた。だが、「もっと美味しいコーヒーが作れるのではないか」。自問が続く。昨年にこの店を開いた後も、日本中の専門店を巡り、自分より美味しいコーヒーに出逢うたびに店主に教えを請い、実践した。
例えばある日、訪れた店で出逢った愕然とするほどのコーヒー。店主を師と仰ぎ、自分が焙煎した豆を持参。「僕と師匠のモカを飲み比べたら、質の違いは歴然でした」。自身の工房に戻ると、焙煎してあった豆をすべて捨てて焼き直した。
例えばある日、訪れた店で出逢った愕然とするほどのコーヒー。店主を師と仰ぎ、自分が焙煎した豆を持参。「僕と師匠のモカを飲み比べたら、質の違いは歴然でした」。自身の工房に戻ると、焙煎してあった豆をすべて捨てて焼き直した。
店頭に並ぶ豆の中には希少なインドネシア産コピ・ムサン(コピ・ルアック)も。80gで5000円という値段にほとんどの客が驚くが、「このコピ・ムサンには、他の豆にはない、圧倒的なコクや余韻の強さがあります。それは人の力では到底及ばない、自然やその土壌によって育まれたものなんです。まずは、この“美味しい”の世界を知っていただきたい。そして、その値段にはそれだけの理由があることを分かってもらいたい」。
美味しいコーヒーとは、何か。長崎さんは今、ようやく納得できる答えの一つに辿り着いたという。そして、自分自身の中に“美味しい”の価値基準を持つことができたからこそ、それを提供できるのだと自負する。「でも、分かったと思ったらそうではなかったの繰り返し。道のりは、まだ続きます」。
基本情報
住所 | 関市山田119-1 |
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TEL | 0575-48-0533 |
営業時間 | 11:00~19:30 |
定休日 | 月曜 |
駐車場 | 7台 |
掲載した情報は2018年9月12日時点のものです。