思わず笑顔がこぼれ、心が躍るピザを『BUMS』(岐阜市)

※掲載情報は2023年12月19日時点のものです。

12月1日に柳ケ瀬商店街にオープンしたピザとコーヒーの店『BUMS(バムス)』。プレオープン中から巷で話題になっていたこともあり、取材に伺いました。

自分たちが行きたいと思える店を目指して

『BUMS』があるのは、金公園や岐阜タカシマヤから程近い、柳ケ瀬商店街のレンガ通り。人気カレー店「ナマステグル 岐阜柳ヶ瀬店」が入居するビルの1階です。この辺りに通い慣れた方は、以前「シェ・ヴ―」があった場所と聞くとイメージしやすいと思います。

入口のウィンドウに貼られたコミカルなポスター。「ピザの天国」なんて書いてあったら、期待に胸が膨らまずにはいられません。

ドアを開け、香ばしい香りが立ち込める店内に入ると、中はかなり奥行きがあって広々としています。席数に対して広めにスペースが確保されており、ゆったりとした時間が過ごせる空間です。

ピザをこしらえるのは岩手出身の佐々木祐哉さん。アメリカンスタイルのピザ屋での修業を経て、妻の由佳梨さんの出身地である岐阜県に移住。縁があって柳ケ瀬で店を構えることに。「知らない土地での挑戦に不安もありましたが、近隣の店舗さんが親身になってアドバイスをくださいました。本当に多くの方に助けていただき、感謝しかありません」。店はコーヒーとスイーツを担当する由佳梨さんと2人で切り盛りしています。

スライスピザ(サルシッチャ)/650円(税込)

この店の特徴は、ピザを1スライスから注文できること。また、正午から22時までの通し営業のため、好きな時間に気軽に立ち寄れます。「目指したのは自分たちが行きたいと思える店。ペットの同伴もOKですし、お子様連れの来店も歓迎ですので、幅広い年代の方に思い思いのシチュエーションで利用してもらえたらうれしいですね」と由佳梨さん。

料理以外の時間も楽しんでもらえるようにと、店内には二人の愛読書やインテリア好きが思わず唸る什器も置かれているので、こちらも要チェックです。

師匠から受け継いだ心構えをピザで表現

ディープ・ディッシュ(クワトロ)/1,800円(税込)

この店でぜひ味わいたいのがシカゴピザとも呼ばれる「ディープ・ディッシュ」。直訳すると「深皿」を意味するこの料理は、クラストの縁を高くした生地が皿の役割を果たします。今回注文した「クワトロ」は、4種類のチーズがたっぷりと入った濃厚な一品。かなりボリュームがあるので、お好みで蜂蜜をかけつつ、2、3人でシェアするのがおすすめです。

スライスピザ(ペパロニ)/650円(税込)

また、ピザとドリンクは全てテイクアウト可能なのもポイント。「店で食べたらおいしかったので」と家族に持ち帰える客や、孫への土産にする近所の方など、当初想定していたよりテイクアウトを利用する客が多いそう。

祐哉さんにピザ作りの秘訣を聞くと「師匠の受け売りですが、僕たちにとってピザはパーティーアイテムなんです」と思わぬ答えが。その心は、人の笑顔や喜ぶ顔を想像してピザを作ることが、レシピや技術以上に大事だということ。「師匠の教えを守っていたら、いろんな方が応援してくださって柳ケ瀬が好きになりました。周りのお店や仲間と一緒にこの街を盛り上げたいですね」。そんな思いがピザの味や心地良さにも表れています。

スイーツやクラフトビールなども充実

カフェラテ/550円、Jack Danielのプリン/600円(すべて税込)

カフェタイムを満喫できるメニューがそろうのもこの店の魅力。由佳梨さんが岩手のイタリア料理店で教わったレシピをもとにアレンジしたプリンは、ウイスキーの風味が程よく利いて、食後にぴったりなスイーツです。酸味を抑えて焙煎された「SHERPA COFFEE ROASTERS」の豆を使ったカフェラテも親しみやすい味わい。カウンターでコーヒーだけを楽しみに来る常連客もいるそうです。

最近はクラフトビールの仕入れも始め、週末はピザと一緒にビールを楽しむ客も多いそう。また、店主夫妻が好きな音楽や本などのカルチャーに関連したイベントなどもゆくゆくは開催したいとのこと。ありそうでなかった程よくラフでカジュアルな店は、二人の人柄もあってとても居心地が良いので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

『BUMS』の基本情報

住所岐阜市神室町1-26-6 1F
営業時間12:00~22:00
定休日木曜
Instagram@bums_pizza

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