抹茶ぜんざいでほっこり『松寿園 林屋茶舗』(岐阜市)

※掲載内容は2023年10月17日時点のものです。

朝晩ぐっと冷え込み、いよいよ冬が近づいてきた今日この頃。おやつタイムにはほっこりあったかいスイーツを食べたくなりますよね。今回は、老舗のお茶屋さんでいただける抹茶ぜんざいをご紹介します♪

創業136年。老舗の日本茶専門店

長良橋通り沿いにある日本茶専門店『松寿園 林屋茶舗』。赤い和傘と紫の暖簾が目印です。

オリジナルブレンドの茶葉の量り売りをメインに、茶華道具も販売。明治20年の創業以来、地域の方々に親しまれてきました。

大きな陶器の招き猫が置かれた店内にはお茶や茶碗、急須などがずらり!茶葉はランクや種類別に100g単位で購入することができます。取材中にも常連客の方がみえて、必要な分だけ購入されていました。スーパーの袋売りかティーパックでしか買ったことがない私には、量り売りの様子がとても新鮮に映りました。

「池ノ尾や正喜撰などお茶のランクのつけ方はどこのお茶屋さんも一緒だけど、味わいや値段は店ごとに違うの。うちのお茶を味わってもらいたいですね」と話してくれたのは4代目の林 正明さんと妻・ひろみさん。

仕入れる茶葉は、深いコクと香りが特長の揖斐川町産「美濃いび茶」が中心。「やっぱり岐阜の水で淹れるお茶には岐阜の水で育った茶葉が一番合うからね」と正明さん。茶葉は産地の違いだけでなく、年ごとの出来・不出来もあるため、配合を変えたり、火入れ具合を調整したりして、いつでもおいしいお茶を提供できるよう工夫しているそう。防腐剤などの添加物は一切使用していないので、小さなお子さんからお年寄りまで安心して飲むことができます。量り売り以外にも手軽なティーパックの緑茶も販売していましたよ♪

濃厚な抹茶を存分に味わえる抹茶ぜんざい

抹茶ぜんざい/700円(税込)

店内の一角にある赤いベンチで、お茶屋さんならではの甘味がいただけます。鵜飼じまいの10月16日から味わえるのは「抹茶ぜんざい」。ぜんざいに一杯分の抹茶を入れ、焼き餅を3つのせた一椀です。餅は大通りを挟んで向かいにある老舗の和菓子屋「松田屋」さんから仕入れているそうです。

ぜんざいは、抹茶の美しい緑を生かすために白小豆で炊くのがポイントだそう。まろやかで上品な味わいが、抹茶本来の甘みと香りをさらに引き立たせています。さらに焼き餅の香ばしさも良いアクセントに。「抹茶は美容と健康にも良いのよ。本物の抹茶を気軽に楽しんでもらいたいから、お値打ちにしてるの」とひろみさんはにっこり。付け合わせの梅昆布茶とおかきもうれしいですね♪

宇治金時/600円(税込)

「抹茶ぜんざい」は5月10日までの提供となりますが、鵜飼開きの5月11日からはかき氷に切り替わります。「宇治金時」は、抹茶をふんだんに使った濃厚なシロップと甘さ控えめに炊かれたあんこをたっぷりのせた贅沢な一杯です。

ひろみさんは、近年、茶道を嗜む人が減ってしまい、日本の伝統文化が廃れつつあることを危惧しているそう。「うちのような老舗がおいしいお茶や甘味を出すことで、若い世代がお茶に興味を持つきっかけになれたらうれしいですね」。

丁寧に点てていただいた抹茶は苦みもなくまろやかな味わいで驚きました。抹茶が好きな方だけでなく苦手な方も一度味わっていただきたいです。

あったかいお茶が欲しくなるこれからの季節。『松寿園 林屋茶舗』へ、ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

『松寿園 林屋茶舗』の基本情報

住所岐阜市神田町1-10-2
営業時間9:00~18:30
定休日日曜
TEL058-262-1395
Instagram@hiromilin14

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