手染めならではの色合い。吉田旗店の「夕焼けを運ぶトートバッグ」(岐阜市)
忠節橋近くの『吉田旗店』が今年から始めたオリジナル商品が素敵だと噂を聞き、代表取締役の吉田聖生さんにお話をうかがってきました。
創業約140年の老舗旗店『吉田旗店』
『吉田旗店』は、明治時代から続く老舗の旗屋さん。大相撲の巡業や全国の神社で使われるのぼりをはじめ、大漁旗や法被、手ぬぐいなどをデザインから手掛け、職人さんが一つひとつ手作業で染めています。特に、主力商品の相撲のぼりは、なんと全国シェア1位!岐阜市の企業が、全国的にご活躍されているのはなんだか誇らしいです。
長良川の夕焼けをイメージしたオリジナル商品を発売
しかし、コロナ禍で大相撲の夏場所、地方巡業の中止が決定し、相撲のぼりの注文が激減。そこで始めたのが、オリジナル商品の開発でした。「以前から、卸先以外にも販路を広げるために、新しい商品を作る必要性を感じていました。やはり仕事が少なくなると、職人が腕を磨く機会が減ってしまうので、職人の技術向上ややりがいにも繋がると思いました」。
自分たちならではの商品を作ろうと社内で検討した結果、職人さんが完成させたのが「夕焼けを運ぶトートバッグ」。長良川越しに見える夕焼けをイメージして染色しているそう。昼から夕方にかけての空の色や、夜になる直前の空の色などが見事に表現されていて、様々なカラーバリエーションがあります。絶妙なにじみは、長良川の水面を思わせるよう。
近くで見ると、よりかっこいいです。旗づくりで培った染色の高い技術が存分に発揮されています。素材は丈夫で手触りの良い綿100%で、サイズは雑誌がすっぽり入るくらいの使いやすい大きさです。
「よしだはたてん」と平仮名で描かれたロゴも素敵。若手社員の方がつくられたそう。
トートバッグの内側には、スマートフォンやカードケースなどが入れられる内ポケットが!大変お恥ずかしながら、自分はモノをカバンの中で見失いがちなので、内ポケットがあると本当にありがたいです。
ほかにも、美しい染色を生かしたアイテムがたくさん
トートバッグのほか、タイダイ(絞り染め)柄のTシャツも。絞り染めならではの柄と色合いが特徴です。
ファッション上級者向けですが、着こなせたらかっこよさそう。
こちらは手ぬぐいをキャンバスに、花や空、川の水の色などが見事に表現されています。1点1点風合いが違うのも面白いですね。
「オリジナル商品を始めたことは、ものづくりを見直す良い機会になりました。今までは卸先以外と交流することは少なかったんですが、SNSも始めたことで、お客さんの反応や評価がダイレクトに分かるので、職人のモチベーションにも繋がっています。自分たちのつくったものが誰かに喜ばれることは本当に嬉しいです」と吉田さん。
ご購入はオンラインショップから。ご紹介した以外の商品もアップされていますので、ぜひチェックしてみてください!
吉田旗店の基本情報
住所 | 岐阜市青柳町6-5 |
TEL | 058-251-1852 |
@yoshida_hataten | |
オンラインショップ | 吉田旗店 |