アノ人に会いにゆく。Vol.13~『HERBOSTHÉ(エルボステ)』西口久美子さん~

aun編集室のメンバーが、岐阜の気になる人に会いに行ってインタビューする企画「アノ人に会いにゆく。」第13回は、岐阜市にあるハーブティー専門店『HERBOSTHÉ(エルボステ)』の店主・西口久美子さん。ハーブとの出会いや想いについてお話を伺いました。
植物の力を日常に
2023年11月にオープンした『HERBOSTHÉ』では、フランスから仕入れたオーガニックにこだわった47種類のハーブと、それらを独自に調合した13種類のオリジナルブレンドティーを販売しています。店内には、フランスから取り寄せた家具や、現地のハーブ薬局をイメージしたオーダーメイドの棚が並び、アンティークな雰囲気に包まれています。
――お店を始めるきっかけとなった出来事はありますか?
西口さん:はじめは、服飾関係の仕事をしていたのですが、もともとお菓子作りにも興味があって、製菓を学ぶために本場のフランスに留学していた時期があるんです。そこで、フランスにはハーブティーで体調を整えるという文化が根付いていることを知りました。スーパーでも手軽に買えるものもあって、食後の胃もたれのときとか、日常的に飲む習慣があるんですよ。それで日本にも “ハーブの薬局”みたいなものがあったらすてきだなって漠然と考えていました。
帰国してからは、友人の誘いで岐阜市の「PATISSERIE PÊCHE」でパティシエとして働いていたのですが、小麦や乳製品のアレルギーが出てしまって…。それが薬ではなかなか良くならなくて、いろいろ調べているうちに植物療法にたどり着いたんです。これを自分だけではなく、多くの人に提案できたらいいなと思ったのが、お店を始めたきっかけです。

――植物療法って薬とどう違うのですか?
西口さん:ハーブは薬ではないですが、それぞれに薬理作用みたいな働きがあって、それらをブレンドすると相乗効果が生まれ、より良い結果につながることもあるんです。薬は成分を単体で抽出して使うため、効き方はシャープですが、その分副作用も出やすかったりします。
ハーブもゼロではないですが、副作用というより副効果が起きるので、例えばある症状のために飲み始めたら、他のところまで調子が良くなっていた、みたいなことも結構あるんですよ。そこがハーブティーの魅力かなって思います。

――そんな作用があるんですね!例えば、どんなお悩みの方がいらっしゃいますか?
西口さん:冷え性に悩んでいらっしゃる方がすごく多いですね。あとは、年代によって傾向も違ってきますが、便秘に困っている方もいれば、生理の不調や更年期のお悩みといった女性特有のご相談もよくいただきます。他にも、胃腸の調子を整えたい、リラックスしたい、睡眠の質を良くしたいなど、皆さん目的はさまざまです。
どういう作用のものが自分に合っているか分からないという方には、ご相談いただいた上で、こちらでブレンドしたものをご提案しています。
――最後に今後の展望をお聞かせください。
西口さん:ハーブに興味を持ってくださる方は少しずつ増えてきていますが、ちょっとした不調をハーブや植物の力でケアする文化が、もっと日本に広まったらいいなと思っています。
遠方の方にもハーブを気軽に使っていただけるようにオンラインショップの開設を目指しています。植物療法というものがあるってことをもっと発信していきたいですね。
他にも将来的には、日本のハーブの取り扱いや、カフェにも挑戦したいです。体にやさしい素材やこだわった食材で作ったメニューとハーブを一緒に楽しめる場所にできたらと思っています。
疲れているときや病院に行くほどではないけど…というような、ちょっとした心身のゆらぎにこそ、ハーブに頼ってみるのも良いかもしれません。自分に合ったハーブを探しに、『HERBOSTHÉ(エルボステ)』を訪れてみてはいかがでしょうか。
月に1〜2回、ワークショップやマルシェも開かれているので、ぜひInstagramもチェックしてみてくださいね♪
『HERBOSTHÉ(エルボステ)』の基本情報
住所 | 岐阜市長良187-7 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 月~水曜、土曜 |
TEL | 080-4296-2784 |
駐車場 | 4台 |
@herbosthe | |
WEB | https://www.herbosthe.com/ |