明知鉄道

鉄道員と住民の惜しみない愛情に守られる鉄道が、 東濃地方の歴史ある町々と風光明媚な自然の中を走る。 のどかな旅情に浸りつつ、ふらり途中下車の旅を。
昭和60年に国鉄明知線を引き継ぎ、第三セクターとして開業した「明知鉄道」。「恵那」を起点に、中津川市阿木を経由して終着の「明智」まで、美しい田園風景の中を走る。沿線には、中山道大井宿として栄えた大井町、城下町の面影が残る岩村町、日本大正村で知られる明智町があり、歴史が息づく町並みが旅情を誘う。
明知鉄道ではこうした豊かな観光資源を生かしつつ、存続をかけ、利用者増を狙うイベント列車を次々と展開。昭和62年には全国でも “グルメ列車”の先駆けとなった「ヘルシートレイン」の運行をスタート。国内生産量日本一を誇る山岡町の細寒天を使った多彩な料理が楽しめるとあって、この列車は予約が殺到するほど大評判に。名物となったグルメ列車は、現在10種類にまで増えている。
さらに、収益増加のため、個人でも利用できる「つり革広告」や、列車愛称命名権を販売する「ネーミングライツ」なども実施。実はこれらの企画は地域住民からの提案で始まったという。そして、この企画の実現に必要不可欠な存在となるのが、地元企業の「アド・ループ」。広告や愛称が書かれたプレートの製作を担う看板屋だ。「誕生日を祝うプレートなど、直前に頼まれても喜ばれる顔を思い浮かべるとつい引き受けちゃいます。」と笑う大冨部愛さんと可知一希さん。これまでに想いを込めて製作した数百枚の内、一つとして同じデザインはない。
「明知鉄道を残したい」。その一心で、鉄道員と地元の人々が互いに支え合う。深い愛情で力強く守られるローカル線がここにある。

基本情報

TEL 0573-54-4101
URL http://www.aketetsu.co.jp/
その他備考 路線:恵那(恵那市)‐明智(明智町)
全長:25.1キロメートル
運賃:恵那‐明智 大人690円(税込)
「明知鉄道全線フリーきっぷ」大人1,380円(税込)
掲載した情報は2014年09月25日時点のものです。
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