ふくべ窯
「精炻器(せいせっき)」の魅力を 伝えていきたい。
磁器でも陶器でもない、珍しいやきもの「精炻器」。「ほかにはない、ゆったりとした雰囲気に惹かれたんです」と『ふくべ窯』の劔雅明さんと真澄さんは話す。
精炻器は、美濃地方で採れる黄土を活用しようと昭和初期に誕生。素焼き前の生乾きの生地に化粧土で加飾を施すのが特徴で、焼成後にひび割れを起こさないようにするために、生地が乾かないうちに素早く絵付けすることが重要だ。
劔さん夫妻は有志の団体「精炻器研究会」に所属し、その独自の技術を習得。オリジナルを含む何色もの化粧土を巧みに使い、花や小鳥をモチーフにした愛らしい絵柄を息の合った作業で描き上げる。ぽってりとした立体感のある絵柄と、素地のベージュに馴染む柔らかな色遣い。華やかさの中に、ほっとするような温もりが宿る。
基本情報
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その他備考 | 【買えるところ】 https://fukubepottery.stores.jp/ |
掲載した情報は2020年12月25日現在のものです。