かみのほゆず
ジューシーな柚子と一緒に、ふるさとの魅力を詰め込んで。
長良川の支流、津保川の最上流部分に位置する、緑豊かな関市上之保地域。毎年11月頃には、あちこちの家の庭先や畑にある柚子の木に黄色い実がたわわに実り、一斉に収穫を迎える。『かみのほゆず』は、上之保産の柚子からドレッシングやマーマレードなどの加工品を製造し、販売を行う企業だ。「柚子は地域の宝。”ゆずの里 上之保“としてこの場所をPRしたいんです」と、社長の波多野政廣さんは語る。
この地域では、古くから各家庭で柚子の栽培が行われてきた。平成初期には柚子を特産品として推し出して地域活性を図ろうと、行政が一斉に苗木を配布。住民らは約6000本の苗木をこつこつと育て上げ、柚子を見事に実らせて上之保を県下随一の柚子の産地に押し上げた。
しかし問題があった。柚子の生果としての需要は低く、生産量が増えても売り先が少ない。そのため、当時、柚子を一手に買い上げて柚子事業を運営していた会社の経営に陰りが出始めたのだ。そこで立ち上がったのが、住民らで構成する地元の生産組合と加工組合。2つの組合が共に協力し、柚子事業を自分たちの手で進めていくことを決断。代表として、父親が柚子栽培を行っていた波多野さんに白羽の矢が立った。「ここにはたくさんの生産者がいる。微力ではあるが、故郷のため出来ることがあるなら」。65歳、新たな挑戦だった。
しかし問題があった。柚子の生果としての需要は低く、生産量が増えても売り先が少ない。そのため、当時、柚子を一手に買い上げて柚子事業を運営していた会社の経営に陰りが出始めたのだ。そこで立ち上がったのが、住民らで構成する地元の生産組合と加工組合。2つの組合が共に協力し、柚子事業を自分たちの手で進めていくことを決断。代表として、父親が柚子栽培を行っていた波多野さんに白羽の矢が立った。「ここにはたくさんの生産者がいる。微力ではあるが、故郷のため出来ることがあるなら」。65歳、新たな挑戦だった。
上之保の柚子は、農薬を使わずに栽培することがこだわりだ。きれいな水が豊富にあることや昼夜の寒暖差が大きいことなどから、糖度が高くジューシーな実がなる。以前から、地元の加工組合が手作りのジャムや柚子茶などを作っていたが、イベントなどで手売りをする程度で柚子の需要は伸び悩んでいた。そこで波多野さんは「もっと魅力ある加工品を作って、売り場所も増やさないかん」と、新商品の開発や製造量の向上、販路拡大などに乗り出した。
8年間でオリジナル商品は16種類に。昨年の2月には従来品を改良した新商品も発売。ドレッシングの「ゆずドレ」は、化学調味料不使用。鰹や昆布などの天然だし、てんさい糖を使い、柚子そのものの爽やかな風味を生かす。「ゆずぽんず」は、酢を使わずに柚子果汁をたっぷりと入れることで、柚子本来の酸味が存分に楽しめるようにした。販売先を増やし、オンラインショップも始めたことから徐々に売れ行きも伸び、最近ではリピーターや遠方からの注文も増えている。「柚子栽培を地域の産業として成り立たせることで、この上之保を盛り上げていきたいね」。柚子は、このまちの笑顔の源なのだ。
基本情報
住所 | 関市上之保15060 |
---|---|
TEL | 0575-47-2256 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
定休日 | 土・日・祝日 |
駐車場 | 15台 |
URL | https://kaminohoyuzu.co.jp/shop/ |
SNS | |
その他備考 | 【購入方法】 TEL. 0575-47-2256/FAX. 0575-47-2249 ※実店舗、公式WEBサイト、GIFTS PREMIUM、THE GIFTS SHOPなどでも販売 |
掲載した情報は2020年9月25日現在のものです。