庭文庫 中田実希さん
築100年余の古民家を多くの人が集う古本屋に
「私、きちんと計画して行動するより、走りながら考えるタイプなんです」。そう屈託なく笑う中田実希さん。沖縄で生まれ育ち、大阪の大学を卒業後、東京のイベント企画会社に就職。仕事はやりがいがあったが、毎日の過酷な満員電車での通勤に2年で疲れ果ててしまった。そんな頃、友人を介して出会った百瀬雄太さんに「フォーリンラブしちゃって(笑)」。
出会いからわずか数カ月後、仕事を辞めた中田さんは、彼や彼の母と一緒に中津川市で暮らし始め、恵那市の地域おこし協力隊に応募。採用後は二人で恵那市に移り住み、平成28年10月に協力隊に着任。現在は移住定住コンシェルジュとして、恵那市くらしビジネスサポートセンターに勤務し、年間100件を超す空き家や移住の問い合わせに対応している。
自身も移住者としてこのまちに暮らして気付いたのは、山の美しさ、田んぼで育つ稲の逞しさ、その土地のものが食べられる有り難さやその美味しさ。反面、若い人が集える場所は少なく、暮らしに慣れようと入った草木染めサークルでは、おばあちゃまの友達がたくさんできた。「ここではいろんな人が集まる文化的なコミュニティを探してアクセスすることが難しくて」。そんな場所を一つでも作れたら。
幼い頃から本が大好きで、本や詩集に救われたことが何度もある。縁あって巡りあった築100年余の古民家で、古本屋を始めようと思い立った。同じ想いを持つパートナーの百瀬さんと、今春の開店に向け準備を進める。「将来は民宿もできたらと。だって泊まれる古本屋さんがあったら、いいでしょう」。やりたいと思ったら、走る。そして、走りながら考える。それが彼女らしい生き方だ。
幼い頃から本が大好きで、本や詩集に救われたことが何度もある。縁あって巡りあった築100年余の古民家で、古本屋を始めようと思い立った。同じ想いを持つパートナーの百瀬さんと、今春の開店に向け準備を進める。「将来は民宿もできたらと。だって泊まれる古本屋さんがあったら、いいでしょう」。やりたいと思ったら、走る。そして、走りながら考える。それが彼女らしい生き方だ。
深い緑色を湛える木曽川と段々畑を目の前に見渡す古民家で始まる古本屋『庭文庫』。そこは二人の手で、そして訪れる人たちとともに、物語や言葉や、笑顔や語らいや、文化や音楽があふれる場所へと生まれ変わっていくことだろう。
基本情報
住所 | 恵那市笠置町河合1462-3 |
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営業時間 | 金・土・日・月曜の13:00~18:00のみ営業 |
URL | http://niwabunko.com/ |
SNS | |
その他備考 | 庭文庫は2018年4月28日にオープン。 営業日時などはWEBサイト、facebookページなどで要確認 |
掲載した情報は2018年3月15日時点のものです。