Boulanger ペイザン
素材の存在をぎゅっと感じる 天然酵母パンと惣菜パン
石臼挽きの小麦粉や自家製酵母など、大地の恵みの力で作られる『ペイザン』の天然酵母パンは、素朴で力があり、風味豊か。製法は500年前と同じ。初代の日野沢輝夫さんは実家のパン工場に勤めながら、埼玉県で天然酵母パン作りを学び、26年前に開業。当時、全国でも珍しいこのパンは深く愛された。
息子の大輔さんは3年前、季節が移るように、ごく自然に父から店を継いだ。「すうっといなくなったんです。八ヶ岳でパンを焼くって」。大学卒業後、店に入ると惣菜パンを一任される。父は息子に直接はパン作りを教えなかった。約10年、共に働き、代替わり。ある日、従業員が辞め、ふと一人になる。数人分の仕事をこなし、味も守らねばならない。疲労を顧みず、パンに真っ向から対峙した。「それで、僅かな触感や見た目の違いなど、パン作りが感覚で掴めたんです」。店を存続させるために。その意地だけだった。
素材をぎゅっと感じる“ペイザン流”のパンは、開店当初の10種類から総勢80種類に。大輔さんが手掛けた野菜のフォカッチャなどの惣菜パンも評判だ。時代も客も常に動く。「新作の考案が楽しくて」と目の奥が輝く。「父はただ、親ですね」。自然体でしなやかに、古くて新しい、愛される『ペイザン』を作る。
基本情報
住所 | 関市池田町66 |
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TEL | 0575-23-5557 |
営業時間 | 10:00~19:00(売切れ次第終了) |
定休日 | 水曜 |
駐車場 | 4台 |
URL | http://www.boulanger-paysan.com/ |
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掲載した情報は2016年3月11日時点のものです。