マエジマ製パン
昨日より今日、今日より明日、 もっと美味しいパンに
その小さなパン屋には、客足が絶えない。棚にぎっしりと並んだ惣菜パン、デニッシュにバゲット。誰もがトレイを片手に嬉しそうな笑みをこぼし、大きな紙袋を抱えて帰っていく。
店主の前島和也さんは毎朝3時に起き、約80種類のパンを夕方まで焼き続ける。作業はいつも半袖に短パン。「自分が暑い時は、生地も暑がってる。だから熱を抜いてあげないと」。肌で気温や湿度を感じ、常に五感を研ぎすませ、生地の状態を整える。客の印象に残るパン。ほかとは“何か”が違う、余韻のあるパンが理想。「辛い時でも、食べると幸せになれるようなパンがいい」。
実は前島さんには苦い経験がある。最初に七宗町で開いたパン屋『アンソレイユ』はハード系が中心で、山里の土地柄に馴染まなかった。1日の客は僅か20人ほど。将来が見通せず、一念発起して可児市に移転。パンと一緒に自分たちのことも知ってもらいたい、親しみやすいまちのパン屋でありたいと、『マエジマ製パン』の名で再スタートを切った。それから7年。店は多くの人に愛され、連日盛況。押すに押されぬ人気店となったが、過去の経験を胸に刻み、決して慢心することはない。「今より美味しいものが必ずある」と、高みを目指し、日々誠実にパンを作り続けている。
基本情報
住所 | 可児市今渡2499-7 |
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TEL | 0574-62-8408 |
営業時間 | 10:00~19:00(売切れ次第終了) |
定休日 | 日・月曜 |
駐車場 | 15台 |
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掲載した情報は2016年3月11日時点のものです。