旬の栗をたっぷり楽しめる!『菓匠 豊寿庵』(岐阜市)
岐阜の銘菓の一つ、「栗きんとん」。これを食べないと秋が始まらない!という方も多いのではないでしょうか。今回はそんな栗の和菓子がたっぷり楽しめる店をご紹介します。
今はなき名店の味を受け継ぐ店
場所は岐阜市中心街から北東へ車で約20分。芥見にある『菓匠 豊寿庵』は三角屋根と紫の暖簾が目印の和菓子屋です。
笑顔で出迎えてくれたのは3代目の後藤豊さんと奥様、4代目の裕紀さんです。この道30年以上の豊さんは店を継ぐ前に、加納栄町通にあった和菓子店「香梅」で修業を積みました。こだわり抜いた自家製のあんが評判の人気店でしたが、4年前に閉店し、多くの人を驚かせました。「受け継いだあんの味を、これからも守り続けていきたいですね」と豊さん。今もその味を求めるお客さんが後を絶たないのだそう。
店頭には季節の生菓子やカステラなどがずらり。人気商品は「栗バターどら焼き」と「あくたみポテト」だそう!どら焼きは、程よい甘さの自家製あんにバターの塩味がよく合います。「和菓子作りはごまかしがきかないから、手は抜かない」という豊さんは、なるべく岐阜産の素材にこだわり、毎日一つずつ丁寧に手作りしています。
4代目の裕紀さんは洋菓子の要素も取り入れた和菓子を作っています。「豊寿庵サブレ」は最中の皮に発酵バターと和三盆を使ったクッキー生地を流し込んでサックリ焼き上げた一品。最近、このサブレを人気ロックバンド「Novelblight」のベーシスト圭吾さんがライブの差し入れに購入したことをInstagramに投稿したところ、ファンの間で話題となり、人気急上昇中!岐阜出身の圭吾さんは裕紀さんの友人なのだそう♪
まさに栗尽くし!栗を堪能できる和菓子がずらり
9月下旬~11月上旬に登場する、栗を使った数多くの和菓子は店の名物。栗と砂糖のみで作られた「栗きんとん」は、素材本来の風味が存分に楽しめます。栗きんとんを鮎菓子のしっとりとした皮でくるりと巻いた「栗きんとん巻き」も。焼き印もかわいいですね♪
たかやまもち米に、そぼろ状にした栗きんとんをたっぷりまぶした「栗おはぎ」は、香梅でも大変人気のあった商品です。常連だった私も思わず懐かしい気持ちに…。
「和モンブラン大福」も裕紀さんが考案した商品。栗きんとん、渋皮栗、ホイップクリーム、自家製こしあんが柔らかな羽二重餅に包まれています。まるでモンブランを食べているかのような味わいに、幸せな気分に浸れること間違いなしです!
他にも蒸し羊羹の中に栗きんとんが入った「栗っ子」や、土日祝限定販売の「栗おこわ」、渋皮栗とアーモンドクリームをパイ生地で包んだ「栗パイ」などたくさんありますよ♪
「若い方にも手に取ってもらいやすい和菓子を作って、そのおいしさをもっと広めていきたいです」と裕紀さん。伝統の味を守りつつ、新しいことに挑戦し、時代に合わせて進化し続ける『豊寿庵』。これからも楽しみですね。
皆さんもこの秋にぜひ、栗のおやつを買いに訪れてみてください!
『菓匠 豊寿庵』の基本情報
住所 | 岐阜市上芥見148 |
営業時間 | 8:30~19:00 |
定休日 | 水曜 |
TEL | 058-241-1018 |
駐車場 | 10台 |
@houjuan.0510 |