創業74年の老舗和菓子屋『松田屋』がリニューアルオープン(岐阜市)

※掲載内容は2024年9月10日時点のものです。

今年4月に旧市役所前から多賀町にリニューアルオープンし、新たなスタートを切った昭和25年創業の老舗和菓子屋『松田屋』。おやつを買いがてら、お話を伺ってきました!

 

ほっとするようなおいしい和菓子を多くの人に届けたい

場所は旧店舗から西へ徒歩5分。店に入る前からしょうゆの香ばしいいい匂いが漂ってきます!

店頭のショーケースには定番の草餅や豆大福のほか、わらび餅やシャインマスカット大福などが並びます。素材にこだわり、添加物はなるべく使わず、全て手作りしているそう。奇をてらわず、実直に作られた和菓子はほっと落ち着く味わいです。

みたらしだんご、しょうゆだんご/各100円、五平餅/200円(すべて税込)

焼き場が眺められるイートインスペースもあり、焼きたてが食べられます♪

岐阜市芋島にある「芋慶」の特注しょうゆを使ったみたらしだんごやしょうゆだんごを注文すると、テイクアウトの場合は2度焼き、イートインの場合は3度焼きしてくれます。何度も焼くことで香ばしさも柔らかさも格段にアップ!毎日のように食べに訪れるファンもいるのだそう。

鬼まんじゅう/140円、プチセット(8個入)/550円(すべて税込)

ふわふわもちもちの生地にサツマイモがゴロゴロ入った鬼まんじゅうもおすすめ♪いろいろ食べてみたい方には、一口大の草餅、おはぎなどが入ったお得なプチセットもありますよ。

店を切り盛りするのは3代目・松田貴広さんと母のたか子さん。貴広さんは18歳から約30年、たか子さんは半世紀以上にわたり店に立ち続けています。「昔は景気が良くて、だんごが飛ぶように売れたし、祭りのときには何千個も餅を作るぐらい本当に忙しかったのよ」とたか子さん。しかし時代が変わり、コンビニやスーパーで和菓子が気軽に買えるようになったことや、若者の和菓子離れが進んだこと、さらにコロナ禍と2021年の市役所の移転が重なり、客足が徐々に減少していったそうです。

周りの店もどんどん閉店していく中で、なんとかしなくては、と貴広さんは一念発起。賃貸だった店舗を畳み、多賀町の製造所と店を一本化することを計画。クラウドファンディングで改装資金を集めることができ、この移転リニューアルが実現したそうです。

「多くの方から応援の声をいただいて、本当に励みになりました。祖母から受け継いだ味をこの先も守り続けていきたいです」。うれしそうに話す貴広さんの笑顔に、とても温かい気持ちになりました。

「昨年から始めたインスタの効果もあって、若い方や外国人観光客が増えました。これからもまちの憩いの場として皆さんに愛され続ける店でありたいです」。貴広さんは今後、どら焼きにも挑戦してみたいそうなのですが、店自慢のあんを焼きたての生地ではさんだどら焼き、きっとおいしいこと間違いなし!今から待ち遠しいです♪

手土産や自分用のおやつを買いに、皆さんもぜひ、足を運んでみてくださいね。

 

『松田屋』の基本情報

住所岐阜市多賀町19
TEL058-262-5843
営業時間11:00~17:00
定休日日曜・祝日(5月節句、お彼岸は営業)月曜不定休有り
駐車場4台
Instagram@matsudaya_gifu

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