NEW LION

※閉店しました

名物味噌ステーキが味わえる名店。親子三人、団結が美味しさの源なり
金華橋からほど近くに佇む『NEW LION』。暖簾を下げたゆかしい店構えに、「なるほど和食屋か」と思って訪れた人には、ちょっとした驚きが待っている。
名物をオーダーすると運ばれてくるのはナイフとフォークで食べる、ステーキ皿にのった「味噌ステーキ」なのだから。
創業40余年。店主の平岩哲也さんと亡き妻信子さんが洋食屋として開店。コック服を身にまとい、腕をふるう哲也さんを、現在は娘の愛さんと麻里さんが支えている。平成24年には、年配客が多いことから和風に改装。哲也さんの洋食とともに、料理を学んだ麻里さんの作る和食も味わえるようになった。「一度は洋食をなくす事も考えたけど、父の味を愛してくださる方が多いから」。もちろん、熱々の味噌ステーキもその一つだ。
味噌が焦げて風味を損なわないよう、漬けてから焼くのではなく、焼いた豚肉に秘伝の注ぎ足し味噌を絡めるのが慣わし。噛めば味噌の甘みと肉汁の旨みが滲み出る。じっくりと味わいたくなる一品だ。
娘二人が太鼓判を押す、ほろほろとほぐれるビーフシチューや、驚くほどふわふわのハンバーグも捨てがたい。「普通に作っとるだけって言うけど、お父さんの料理が一番好き」と話す麻里さんは良き味見役。父と厨房に立ち、煮物などの惣菜をこしらえる。接客担当は明るい笑顔が印象的な愛さん。会話上手は母譲り。「麻里はよく噛むし、お父さんは口下手なの」。適材適所と言うわけだ。
幼い頃から店を手伝い、父の料理を幸せそうに頬張る客の笑顔を見て育った二人。今日も店内には親子3代で通う常連や、お気に入りのメニューを心待ちにして来店する客の姿がある。最近では麻里さんが少しずつ、父の味を受け継ぐべく修行の真っ最中。この味を残したいという強い決意と、何より、働いてばかりの父を少しでも休ませてあげたいという、姉妹の密かな想いがある。

基本情報

住所 岐阜市甚衛町2
TEL 058-263-3071
営業時間 11:30~LO14:00、17:00~OS22:00
定休日 水曜
駐車場 あり
掲載した情報は2013年12月25日時点のものです
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