“体に優しい”をおいしく味わえる『発酵ごはん みとの』(岐阜市)

美殿町商店街の一角にある「美殿屋漬物店」の看板が残る建物。10月14日、ここに新しく『発酵ごはん みとの』がオープンしました。
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素材を生かす発酵の魅力をたくさんの人に伝えたい
「安心して食べられる、素材の味が生きたご飯を多くの人に届けたいんです」と話すのは店主の理奈さん。子どもの誕生を機に、体に負担が少ない食材や環境に配慮した素材に関心を持つようになったそうで、発酵の奥深さに惹かれ専門店で学んだ経験もある母の典子さんと、親子二人三脚で店を営んでいます。
店で使う野菜は海津市の岡田農園や岐阜市のTANAKA FAMILY FARMから仕入れる無農薬栽培のもの。泥つきで形も不ぞろいですが、それこそが自然に育った証し。ごぼうはまるで木の幹のように生命力にあふれています。「味が濃くしっかりしているので、素材だけでも十分おいしいんです」と理奈さん。
さらに、その野菜の持ち味を生かすのが、自家製の発酵調味料。恵那市の「みかさぎ麹屋」の生麹を使い、ひしお麹・たまねぎ麹・しょうゆ麹・塩麹・甘麹の5種類を手作りしています。「麹には、野菜の甘みを引き出したり、肉を柔らかくしたり、自然のすごい力があるんです。発酵食品を摂るようになってから、体の調子がとてもいいの。皆さんにも元気になってもらいたいですね」と典子さんはほほ笑みます。
体が喜ぶ、味わい深い発酵ごはん

ランチメニューで味わえるのは、季節によって内容が変わる「発酵ランチプレート」。
この日は、サバの竜田揚げをメインに、菊芋のきんぴらやさつまいもの煮物、かぶのさっと煮が並びます。こんもりと盛られたご飯は発酵玄米と七分づきの2種類。玄米は発酵させることで、もちもちとした食感になるだけでなく、ストレス緩和や高血圧予防など、心や体にうれしい働きもあるのだそう♪
プレートの中でひときわ目を引くのは、甘みの強い「吟醸にんじん」を皮ごと蒸して揚げた“まるごと人参揚げ”。安心安全な野菜だからこそできる料理だといえます。
米麹から作る、アルコールを含まない甘酒が添えられているのもうれしいポイント。米の香りをしっかりと感じられるまろやかな一杯です。
食後には典子さん手作りのスイーツもぜひ。きび糖を使ったシフォン、ニンジンやさつまいものケーキなど、どれも素材の味を生かした優しい甘さです。北海道産ナチュラルチーズを使ったバスクチーズケーキはとろけるようななめらかな食感で、コーヒーとの相性も抜群です。ランチに限らず、ケーキとドリンクだけの利用もできます。
今後は、卵不使用の豆乳マヨネーズなどの調味料や自家製甘酒、無農薬野菜といった、“体に優しい”さまざまな商品を販売していくそう。「アーモンドやカシューナッツを使った、絞りたてのナッツバターは本当においしいので楽しみにしていてください!」と理奈さん。
心と体に染み入るような発酵ごはんを味わいに、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。
『発酵ごはん みとの』の基本情報
| 住所 | 岐阜市美殿町45 |
| 営業時間 | 11:00〜15:00(LO 14:30) |
| 定休日 | 水・木曜、日曜 |
| @genkigohan_mitono |