ドーナツカフェ『yamasong』がつなぐ、山と人の輪(岐阜市)

岐阜市にある百々ヶ峰の麓に、おいしいドーナツが味わえるカフェがあると聞き、取材に行ってきました!
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ドーナツを通して百々ヶ峰の魅力を伝えたい
今年2月にオープンした「yamasong(ヤマソング)」。もともと製麺所だった建物をリノベーションしたそうで、その店構えはどこか懐かしさを感じさせる佇まいです。入口にはかわいいドーナツ型のライトが掛けられています。
店主の池田さんは、8年前この地域に家族と共に移住。「百々ヶ峰って、本当に面白い山なんですよ」と笑顔で語ります。長良川を挟んで金華山と向かい合うようにそびえる標高418メートルの百々ヶ峰。バードウォッチングで人気の松尾池や、市内を一望できる展望台、明治時代に技師のヨハネス・デ・レーケが築いた石垣など、見どころがいっぱい。四季折々の花木や生き物にも出会え、訪れるたびに新しい発見があるのだそう。

「私はここで、自然と寄り添う暮らしを楽しんでいます。登山や自然が好きな人だけでなく、山に縁がない人にも気軽に来てもらえたら。この店を通して、多くの人に百々ヶ峰の魅力を伝えたいですね」と話してくれました。
木の温もりを感じる居心地の良い空間
店内に入ると、木の温もりに心がほっとほぐれます。丸テーブルやベンチ席などがあり、イートインスペースも充実。子ども用の椅子も用意されているので、小さなお子さん連れでも安心して過ごせます。
訪れる人は、家族連れや学生、散策帰りの登山客などさまざまですが、かつてこの建物で働いていた人や当時の常連客がふらりと立ち寄り、昔話に花を咲かせることも。「昔の山での暮らしの話を聞くのも楽しいんですよ」と池田さんはほほ笑みます。

店の一角には、物販コーナーがあります。置いてあるのは、水筒やナイフといった山の道具のほか、有機玄米のお菓子や自然素材の洗浄剤なども。これらの自然と心地よく暮らすためのアイテムは、池田さんが実際に使って良いと感じたものがセレクトされています。
遊び心あふれる「どどドーナツ」と、たっぷり野菜のスープセット
店頭に並ぶドーナツの愛称は、「どどドーナツ」。定番から季節限定のフレーバーまで種類豊富にそろいます。そのどれもが国産小麦や米粉、きび砂糖、米油など体にやさしい素材で、一つ一つ丁寧に手作りされています。

一番人気は「シュガー」。ふんわり軽やかな食感で、噛むほどに広がる小麦の旨みがたまりません。
そして、抹茶で山の緑、ホワイトチョコで連なる山頂を表現した「百々ヶ峰」はこの店ならではの一品。美濃市の日本茶専門店「HAPPA STAND」のオーガニック抹茶を使った、上品な香りと深みのある味わいが堪能できます。

山頂にある通信装置の“反射板”をモチーフにした、その名もずばり「反射板」。商品づくりやネーミングにも池田さんの遊び心があふれています。「次は山で見られる地層をイメージしたドーナツを考えているんですよ」とにっこり。

この秋から、プレーンドーナツにスープとフルーツマリネが付く「山小屋プレート」も登場。「どどがミネストローネ」と名付けられたスープは、百々ヶ峰の11の山頂にちなんで、11種類の具材を使用。野菜の旨みが溶け込んだまろやかな味わいです。シンプルなドーナツはスープとの相性が良いだけでなく、リンゴンベリージャムやバターを添えると、また違ったおいしさに。軽めのランチにも、山帰りのひと休みにもぴったりのセットです。
百々ヶ峰をもっと楽しむ “yamasongハイク”
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店では2カ月に1度、ハイキングイベント「yamasongハイク」を開催しています。中・上級者向けの「まるっとハイクコース」と、初心者向けの「ちょっとハイクコース」があり、登山初心者や親子連れでも気軽に楽しめると人気で、リピーターも多いそうです。「山頂で食べるドーナツは格別。参加した方の“また登りたい!”の一言が本当にうれしいんです」。
現在、ビールやおつまみを提供する夜営業や、百々ヶ峰の植物を使ったジンやアロマを作る蒸留所の開設も計画中。山の知られざる魅力を伝える「百々ヶ峰Books」の制作も予定しており、新たな試みが少しずつ動き始めているようです。
「これからも、この山を皆さんと楽しんでいきたいですね」と池田さん。まるで山の麓で鼻歌を口ずさむような、のんびりとした時間が『yamasong』には流れています。ぜひ一度、足を運んでみてくださいね。
『yamasong』の基本情報
| 住所 | 岐阜市長良3076-2 |
| 営業時間 | 10:00〜16:00 |
| 定休日 | 月・火曜、日曜 |
| 駐車場 | 5台 |
| @yamasong_dodogamine |