宇野カバン

宇野かばんのランドセル

6年間の思い出に寄り添うランドセルを。
金華山の麓、昔ながらの町並みが残る地域に『宇野カバン』はある。昭和25年、初代の宇野小一(こいち)さんが業者用のかばんの製造や修理を行う店として創業したのが始まりだ。昭和30年代に入るとランドセルが一般に普及してきたことから「自分の持つ技術を生かして子どもたちのためにランドセルを作りたい」とランドセルの製造に乗り出した。
宇野かばん内観
代名詞となっているのは、牛革のほか、馬の尻の皮革をなめしたコードバンと呼ばれる天然革を使ったランドセル。しなやかな質感と耐久性の高さ、使い込むほどに味が出る天然素材ならではの特長を生かすため、一つひとつ手作業で作り上げる。
宇野かばんの作業風景
ランドセルづくりの工程は100以上にも及ぶ。革からパーツを取る型入れをはじめ、裁断、縫製、仕上げに至るまですべてを店内の工房で行う。特に天然革の扱いには高い技術を要する。
宇野かばん作業風景
天然革は、背中側の繊維がきめ細かいため頑丈で、腹側は繊維が粗く柔軟性があるなど、部位ごとに性質が変わる。加えて、革ごとに傷や血筋、しわが入っている場所が異なる。その繊維の流れや革の状態を一枚一枚見極め、どのパーツに使うかを瞬時に判断し、最良の角度と部位で型を取るのは、まさに職人技。革を熟知した経験こそが、6年間耐えうる強度と確かな品質を生み出す。
宇野幸晴さん、純子さん
「お客様一人ひとりに寄り添って、大切なランドセル選びの力になれたら嬉しいです」と穏やかな表情で話す3代目の宇野幸晴さんと、妻の純子さん。
近年、“ラン活”という言葉が生まれるほど、ランドセル選びは過熱している。子ども・両親・祖父母の3世代で来店する姿も多く見られるようになった。家族の意向を汲みつつ、「どんなものが良いかな?」と子どもの目線に合わせて親身に話す二人の人柄に惹かれる人も多い。
宇野かばんのランドセル
もともとサラリーマンをしていた幸晴さんが家業を継ごうと決意したのは、平成23年のこと。「後悔のない人生をと考えた時に、両親が大切にするこの店を僕も守りたいと思ったんです」。
目指すのは創業以来変わらない、背負い心地が良いもの。「特に低学年のうちは小さな体で重い教科書を背負わないといけないから、少しでも体への負担を軽くしてあげたいんです」。体に直接触れる背中や肩の部分は、肌触りが良く吸湿性に優れた牛革を使用。また、肩への食い込みを軽減できるよう、肩ベルトは幅を広くしてクッションをたっぷりと入れる。すべては、子どもたちが6年間笑顔で通学できるようにとの一心から。
宇野かばんのランドセル
確固たる信念を守りながら、時代に合わせた進化も忘れない。多様化する好みに応えるため、2年前から牛革ランドセルのセレクトオーダーをスタート。本体や糸の色、ステッチのデザインなどが自由に選べるため、自分だけの特別なランドセルが作れると評判だ。
確かな技術と子どもたちへの思いが詰まったランドセルは、日々大きくなっていく背中にそっと寄り添ってくれる。

基本情報

住所 岐阜市東材木町3
TEL 058-263-5514
営業時間 10:00~18:00
定休日 火曜
駐車場 5台
URL https://www.unokaban.jp/
掲載した情報は2021年4月8日現在のものです。
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