GALLERY
GECCA
ギャラリーゲッカ
出会って、話して、ワクワクして
玉葱や栗、バラなどの植物で糸を染め、手織りするタンゲキョウコさん。パッチワークを施した服飾や夢幻的な動物の絵を、ひらめくまま表現する娘の丹下幸江さん。平成25年、自宅の1階が空いているからと、二人は自分たちの感性に従って『GALLERY GECCA』をオープンした。
元はキョウコさんの生家で、50年間八百屋だった場所。知人の大工が火山灰の壁材と杉板を使って、改装した。各地で自らの個展も抱えるため、毎月20〜30日のみ営業。自分たちの作品はもちろん、これまでの人生でつながりのある作家に依頼し、企画展を開催。カップや陶器のボタン、鳥のオブジェ、粘土細工のキーホルダー…。可愛らしいもの、どっきりするもの、だけど不思議と手に馴染むものが、あちこちに登場。
「このカップは有賀正季さんの作品。いいでしょ〜」とキョウコさん。赤や黄、青で描かれた動物や風景が踊っている。「最初に会った時、スキップして現れたんですよ〜!」と、幸江さんはくしゃくしゃの笑顔で言った。「ほんと作家さんって面白い人ばっかり!」。話はひょんな方向へも展開し、皆が笑い、気づけば日暮れ時。人が好き。話すのが好き。だから、好きな作品も“人ありき”。その人を感じたり、手間を見つけると、愛おしい。それは二人も創作活動の情熱と孤独を知っているから。人にも勧め、自分もつい、手に入れてしまう。
ここの吸引力は不思議。展示を見に来る人以外にも、八百屋の客だったお年寄り、散歩中のご近所さん、通勤で前を通る人。「世間話だけしに来る人もおるよ」とキョウコさんは楽しそう。「すました場所にしたかったけど、すぐ地が出ちゃった」。すべての表現が素直な幸江さんが、にっと笑う。二人のエネルギーに自然と引き寄せられる訪問者たち。「人や物が集まって、発見や出会いがあるといいな」。1カ月分のほんの10日間、親子のワクワクが、お出迎え。
基本情報
住所 | 岐阜市若竹町2-10 森ビル |
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TEL | 058-231-6413 |
営業時間 | 毎月20〜30日 11:00〜18:00 |
駐車場 | 5台 |
掲載した情報は2013年12月11日時点のものです。