koti ZAKKA
※閉店しました

心地いい家時間を古民家に詰め込んで
「緑の窓に一目惚れして」。そう微笑む西村知珠さんの雑貨屋『koti』は今年2月にオープンした。お好み焼き屋だった築約50年の古民家。日々、お気に入りの窓越しに客をそっと迎える。

昨年10月頃、ケヤキ並木を歩いて物件を探した。「ここが気に入ったので大家さんに直接交渉すると、いずれ壊すから好きなように使って、と言われて。理想にぴったりでした」。同じ時期に知り合った大工に依頼し、鴨居や天井の取り外し、板間への張り替えなど、古いものを生かしつつ手を加えた。壁や窓枠の塗装などは西村さんが自ら施す。油が浸みた土間、天井をはがすと出てきた梁、廊下や階段。今も残るかつての姿は、人が使いこんできた温もりに包まれている。

家で過ごすのが大好きな西村さん。店のコンセプトは「家時間を大切にする女性のための雑貨屋」だ。『koti』もフィンランド語で家を意味する。空間に馴染むように並ぶ商品はレトロなガラスの小物入れ、淡いトーンのロウソクやアクセサリー、パリの蚤の市にありそうな文房具、シンプルなキッチンツールなど。それらが、使い古したミシンや洋書、古材で西村さんが作った棚を使って、家に飾るように置かれている。センスあふれる演出に、見ているだけで幸せな気分に。「自宅で過ごすことの多いママたちが楽しめるように、価格もお手頃ですね」と穏やかに微笑む。

西村さんが店のオープンを考えたのは10年も前のこと。当時はうまくいかず、2年前に「一度きりの人生、失敗してもいいいや」と思い切って再挑戦。すると「すべてのタイミングが合った」という。
窓に引き寄せられて始まったこの店。最近では近所の人がふらりと来て「この辺りにも活気が出たらいいね」と井戸端会議が始まることも。どこか友だちの家のような温かい古民家で、家時間を楽しくする雑貨たちが待っている。
窓に引き寄せられて始まったこの店。最近では近所の人がふらりと来て「この辺りにも活気が出たらいいね」と井戸端会議が始まることも。どこか友だちの家のような温かい古民家で、家時間を楽しくする雑貨たちが待っている。
基本情報
住所 | 岐阜市本郷町3-13 |
---|---|
TEL | 058-215-7176 |
営業時間 | 10:00〜18:00 |
定休日 | 水曜、第1・3木曜 |
駐車場 | 2台 |
URL | https://ameblo.jp/koti13/ |
SNS |
掲載した情報は2012年6月11日時点のものです。
